【神戸新聞杯2020予想】ビターエンダー、敢えての中京遠征は大物食いへの一手か?
今週日曜中京のメインレースは3着までに菊花賞優先出走権が与えられるトライアルレース・神戸新聞杯が開かれます。
無敗の2冠馬で、ホープフルステークスから数えてG1を3連勝中のコントレイルが秋復帰初戦を迎える今回、フルゲート18頭に対して登録18頭と、無敗馬相手に権利を取るのは厳しいと思う陣営が多いかと思いきや、多頭数での競馬が期待できそうです。
登録のある1勝馬、2勝馬はここで権利を取れないと本番出走はかなり厳しくなるだけに、コントレイル相手に3着以内を確保するのは狭き門となりそうです。
一方で優先出走権を得ずとも賞金での菊花賞出走が叶いそうな馬たちの参戦も多い中、今回注目してみたいのは美浦・相沢厩舎の管理馬のビターエンダーです。エポカドーロと同じヒダカブリーダーズユニオンの所有馬で、父がオルフェーブルなのも共通点となっています。
輸送無しのセントライト記念のほうがトライアルとしては参戦しやすい面もあったかと思いますが、登録馬中でも唯一の関東馬の参戦ということで、注目したい1頭です。
皐月賞14着、ダービー10着という着順からは、コントレイルとの勝負付けは済んでいるように思えますが、ダービーはつまづいてしまいスムーズな先行ができなかった事情もあります。また、これまで7戦して東京競馬場での戦績は【2-1-1-1】、中山競馬場では2戦して馬券圏内なしと、分母が少ないながらも偏った結果がでおり、左回り適性に優れている可能性は否定できません。
今回は改めて未勝利脱出、共同通信杯2着、そしてプリンシパルステークスを勝利した先行策を取ることができれば、得意と思われる左回りコースの中京ということもあり、まだ見限るには早いように思えます。
鞍上には夏の函館・札幌競馬で穴をよくあけていた吉田隼人騎手を確保しており、そういった意味での新味も期待できそうです。
10月のデビューからコンスタントに出走してきたビターエンダーにとって今回は4ヶ月ぶりの競馬、そして中京競馬場や初騎乗の吉田隼人騎手など初物づくしとなりますが、大物食いに期待して狙ってみたい1頭です。