【金鯱賞2019予想】G1級のメンバー勢揃い!ダノンプレミアムやエアウィンザーなど、出走予定馬を考察
3月に施行時期が変わってから今年で早3年となる「金鯱賞」。昨年の勝ち馬スワーヴリチャードはその後の大阪杯を勝利し重賞連勝を果たし、一昨年の勝ち馬ヤマカツエースも大阪杯で3着と善戦し、大阪杯の前哨戦としてしっかりとその役割を担っております。
今年もここから大阪杯での活躍馬が出てくる可能性が高いだけに、本番を占う上でも重要な一戦として各馬を考察していきたい。今回は人気が予想される有力馬3頭を考察してみた。
ダノンプレミアム(牡4、中内田充厩舎)
何と行っても注目はこの馬。デビューからサウジアラビアRC、朝日杯FS、弥生賞と負け無しの4連勝を果たし、弥生賞では後にダービー馬となったワグネリアンをあっさり降した。弥生賞後は挫跖で皐月賞を使えず、2カ月半ぶりでダービーに臨むも、先行勢の叩き合いで後れをとり、後方の馬にも差し込まれて6着に敗れた。距離か挫跖の影響か、原因は定かではないが、前走の1敗だけで見限るのは早すぎる1頭。2週前の追い切りでは重馬場のCWで6F81.4-1F11.7秒と好タイムを叩き出したが、1週前では6F80.8-12.0秒で3歳500万の馬に1馬身半も遅れを取っており、やはり長期休み明けの不安は拭いきれない。今後の評価にも影響する試金石の一戦となりそうだ。
エアウィンザー(牡5、角居勝彦厩舎)
前走のチャレンジCは上がり最速33秒7の末脚で後続を突き離し、2着馬のマウントゴールドに3馬身差をつけて快勝。3歳時は条件戦で勝ちきれずにくすぶっていたが、現在は4連勝とまさに上昇一途をたどっている。母はエアメサイアで、兄にはエアスピネル。今回は同2頭の手綱も握った武豊騎手との新コンビで参戦となる。5歳で失速し、すっかりG1戦線から離脱してしまった兄エアスピネルに対し、エアウィンザーは5歳で覚醒。1週前の追い切りではCWで5F68.6-1F11.6秒、シャケトラとロジャーバローズとの2頭併せで2馬身先着と時計も内容も良い。本格化した今なら、G1まで一気に行く可能性も。
リスグラシュー(牝5、矢作芳人厩舎)
2走前のヴィクトリアマイルでは上がり最速33秒8の末脚を披露し、悲願のG1初勝利を果たした。その後の前走香港ヴァーズでは2着に善戦し、現在国内外のG1で連続連対中だ。4月に香港で行われるクイーンエリザベス2世Cを目標とし、金鯱賞をその前哨戦に選んだ。今回は近2戦で手綱を握ったJ.モレイラ騎手からA.シュタルケ騎手へと乗り替わりとなるが、中京コースが初めての同馬に、決して中京コースが得意ではない外国人騎手が騎乗するという点は不安材料となりそうだ。始動戦、香港G1へ向けた前哨戦という重要な一戦なだけに下手な競馬はできない。1週前では栗東坂路でシュタルケ騎手を背に4F51.2-1F12.7秒をマークしており、動きは上々。スピードの持続力があるが、仕掛けのタイミングもシビアで、そこは鞍上の技量も問われるところ。新コンビのシュタルケ騎手でG1・2勝目を狙う。
アルアイン(牡5、池江泰寿厩舎)
2017年は皐月賞を制し、ダービー5着。昨年は重賞を6戦して「0-2-2-2」と勝ちきれない競馬が続いているが、負けた2回も4,5着と大きくは崩れていない。前走のマイルCSでは先行して直線で一旦先頭に立つも、最後は1,2着馬の決め手に屈し3着に惜敗。久々のマイルとしては十分対応できたが、やはり距離はもう少し長い方が合いそうだ。鞍上は前走の川田将雅騎手から北村友一騎手へと乗り替わりとなる。昨年秋初戦のオールカマー(2着)と次の天皇賞秋(4着)で騎乗し善戦しており、相性は悪くない。昨年は京都記念(2着)から大阪杯(3着)へ向かったが、今年は金鯱賞から。中距離重賞戦線ではすっかり常連となったアルアインが、舞台を2000mに戻し巻き返しを狙う。