【京都2歳ステークス予想2025】“出世レース”の2歳G3!バルセシートやウイナーズナインなど出走予定馬を考察

京都競馬の土曜メインは「京都2歳S」です。2014年にG3に格上げされた比較的新しい重賞ですが、2018年の3着ワールドプレミアは菊花賞を優勝し、その前の2着タイムフライヤーは続くホープフルSを優勝するなど、同レース好走後にG1ホースに上り詰めた例も多く、隠れた“出世レース”として注目を集めております。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
バルセシート(牡2、松下武士厩舎)
京都1600mのデビュー戦を快勝したバルセシート。バルセシートは京都1600mのデビュー戦を鮮烈に勝ち上がり、素質の高さを示しました。鈍めのスタートから徐々に位置を上げ、直線では外に進路を取ると鋭く伸びて3馬身差の完勝。内容的にも余力十分の強い勝ち方でした。半姉にG1馬レシステンシア、半兄に京成杯馬グラティアスを持つ良血で、母系は南米の名牝系、父キズナの持続力も魅力です。マイルから中距離まで対応できる血統背景があり、京都2000mへの適性も高そうです。馬体も成長し、1週前追い切りでは力強い動きを披露。姉と同じ京都の舞台で、さらなる飛躍が期待されます。
ウイナーズナイン(牡2、小栗実厩舎)
中山2000mの芙蓉Sを快勝したウイナーズナイン。中山2000mの芙蓉Sを快勝し、無傷の2連勝で京都2歳Sへ駒を進めてきました。道中は中団で運び、勝負どころでは鞍上が促しながらの追走でしたが、直線で外に進路を取ると一完歩ごとに加速。力強いフットワークで前を行く各馬をきっちり差し切りました。横山武騎手も「まだ成長途上での2連勝はすごい」と素質の高さを評価しています。前走はプラス12キロと余裕残しの仕上がりながら能力で押し切った点も好材料。2戦とも芝2000mで上がり最速。安定した末脚を武器に、初コンビとなる西村淳也騎手と重賞初制覇を狙います。
サトノアイボリー(牡2、杉山晴紀厩舎)
京都2000mの紫菊賞・2着から参戦するサトノアイボリー。前走はレコード決着の2着と好走し、素質の高さを示して京都2歳Sへ挑みます。超スローペースで進んだレースを、上がり3ハロン11秒9―11秒4―11秒0という加速ラップで差し切った内容は秀逸でした。直線では左ムチを持ち替えた際に落とすアクシデントがありながらも、根性で食い下がった点も評価できます。まだ幼さを残しながらも高い能力を秘め、G1馬ホエールキャプチャの産駒として初の新馬勝ちを挙げた期待の存在です。勝ちに等しい前走の内容を糧に、初の重賞タイトルを狙います。

