【中山記念2019予想】スワーヴリチャードやディアドラなど、出走予定馬を考察
マイルから中距離路線のトップホースたちが始動戦とするケースが多い「中山記念」が24日、中山競馬場で行われます。近年はドバイを目指す馬が増えたことや、大阪杯がG1に昇格したことから有力なメンバーが多く集まる一戦としても注目されております。今回はそんな中山記念に出走する有力馬4頭をピックアップしてみました。
スワーヴリチャード(牡5、庄野靖志厩舎)
去年は金鯱賞(1着)から始動し、大阪杯(1着)へと向かったスワーヴリチャードは、今年は中山記念から始動です。この後は3月のドバイシーマクラシックへと向かう予定となっており、初の海外遠征へ向けてここで良い弾みを付けておきたいところ。昨年秋は天皇賞秋で10着、ジャパンCで3着と敗れておりますが、マイルの安田記念でも3着に善戦しているように、もともとは少し短い1800~2000mあたりがベストの馬。とは言え、中山は有馬記念で4着、皐月賞で6着という実績で、合っている舞台とは言い難いところです。本番であるドバイへの叩き台ということを考えると、死角は少なくありません。
ディアドラ(牝5、橋田満厩舎)
昨年は始動戦の京都記念(6着)以外は全て馬券圏内のディアドラ。秋初戦の府中牝馬Sでは一番重い56kgを背負いながらもリスグラシューを差し切り、その後の香港Cでも少頭数&スローペースとこの馬向きの展開ではありませんでしたが、それでも2着に大健闘しました。末脚の切れ味はかなりのモノですが、開幕週の中山で持ち味を活かしきれるかどうかというところ。中山コースは2戦して1着・2着が1回ずつと悪くありませんが、距離延長や終いの直線が長いコースでのパフォーマンスが高い馬なので、中山の1800mはあまりシックリ来る条件ではありません。スワーヴリチャード同様に、ディアドラもこの後はドバイ(ターフ)へ向かう予定となっており、ここは叩きの一戦となります。
ステルヴィオ(牡4、木村哲也厩舎)
昨年は始動戦のスプリングSを制し幸先のよいスタートを切ると、11月のマイルCSを制しG1初制覇を達成し、始め終わりをしっかりと勝って気持ちよく1年を締め括ったステルヴィオ。中山1800mはスプリングSでも勝っており、舞台適性は高いです。デビューからずっと外国人騎手が手綱を握ってきましたが、今回は初の日本人騎手、丸山元気騎手が手綱を握ります。この後は大阪杯を予定しており、鞍上も引き続き丸山騎手で向かう予定です。今年は年始から明け4歳馬が強い競馬を見せており、同馬も今年は飛躍が期待される1頭。スプリングSで負かし、皐月賞で負かされたエポカドーロが参戦するのも面白く、ともに中山巧者ということで見どころのある戦いとなりそうです。
エポカドーロ(牡4、藤原英昭厩舎)
昨年は同じ舞台のスプリングSで2着に入着後、皐月賞を制しG1初制覇を果たしたエポカドーロ。ダービーでは逃げて2着に粘っており、前目で強い競馬ができるのは大きな強みです。秋は神戸新聞杯で4着、菊花賞で8着と長い距離で崩れましたが、中山の1800mはベストの舞台で、適距離に戻ってきました。条件好転となる今回はチャンス十分の舞台となりそうです。菊花賞ぶりで約4ヶ月の休み明けですが、年明け13日には栗東へ戻ってきており、乗り込み量に不足はありません。鞍上は引き続き主戦の戸崎騎手で、この後は大阪杯へと向かう予定です。
上記で挙げた有力馬以外にも、2017年の阪神JFを制したラッキーライラックや、昨年の覇者で今年の中山金杯を制したウインブライトなど、例年以上に豪華なメンバーが揃いました。スーパーG2とも呼ばれるハイレベルな一戦だけあり、非常に注目の一戦です。