【キャピタルS予想2025】狙い目は"ポートアイランドS組"

今週土曜の東京競馬メインは、芝1600mで争われる3歳以上オープンの「キャピタルステークス」だ。フルゲート18頭に対し登録25頭と大混戦のメンバー構成で、当日も枠順いっぱいのフルゲート必至の一戦となる。
今年の特徴は、リステッドレースとしては異例となるG1参戦馬の登場だ。3歳牝馬マピュースは、春に桜花賞とNHKマイルカップ、秋には秋華賞と、世代の大舞台を立て続けに経験してきた実力馬である。今回は斤量55キロを背負うが、本賞金加算が至上命題となる立場だけにここは負けられない一戦といえる。主戦・横山武史騎手が引き続き騎乗できる点も追い風で、中京記念では52キロの軽量とはいえ、逃げたシンフォーエバーを差し切って古馬相手に勝利しており、対古馬戦で結果を残していることは大きな強みだ。
しかし、過去5年の傾向を見ると厳しいデータが並ぶ。前走で連対していた馬が5勝2着1回と圧倒的な好成績を残しており、前走秋華賞・10着敗退のマピュースにはやや逆風の材料となる。さらに、前走ポートアイランドステークス組は5年間で3勝2着2回と抜群の相性を示している。
このデータで特に注目したいのが、前走ポートアイランドS・2着の5歳牡馬シャドウフューリーである。今回はルメール騎手を確保し、東京芝コースでは5勝中3勝を挙げている得意舞台。勢いとコース適性を兼ね備えた1頭で、信頼度は高いと判断できる。
同じくポートアイランドS組の5歳牝馬ミッキーゴージャスも侮れない存在だ。東京での勝ち星こそないものの、芝2000m中心のローテからマイル戦へ挑んだ前走でいきなり3着と適性を示した。スムーズに単騎で逃げられる展開になれば、再び波乱を起こす可能性は十分ある。
人気傾向を見ると、1番人気が1勝2着2回、2番人気は3勝と、上位人気馬が結果を残している。ただし3番人気は過去5年すべて馬券圏外と相性の悪さが際立ち、妙味とリスクが入り混じるレースとなっている。今年も当日の単勝オッズは慎重な見極めが必要となりそうだ。
3歳の有力牝馬対データが後押しする古馬勢という構図が鮮明な今年のキャピタルステークス。勢力図の読みが問われる難解な一戦で、目が離せないレースとなる。

