【京都2歳S予想2025】操縦性抜群のバルセシート、2Fの距離延長も問題なしか?

京都の土曜メインでは、素質馬が揃う中距離2歳重賞「京都2歳ステークス」が開催。デビュー戦を京都芝1600mで迎えたバルセシートは、リズム良く中団を追走し、直線入り口で外へ進路を確保。北村友一騎手が左ステッキで促すと鋭く反応し、メンバー最速の上がり3ハロン34秒8をマークして一気に突き抜けた。前を行く2着馬を豪快に差し切り、最後は3馬身半もの差をつけてゴール。勝ち時計1分33秒6も優秀で、素質の高さを十分に示す内容だった。
バルセシートは2019年の阪神JFを制したレシステンシアを姉に持つ良血馬で、大物感あふれる走りが目を引く。トレーナーは「姉とはそこまで似てはいないが、操縦性が高く、引っかかる面もない」と語り、その扱いやすさを評価している。姉はスプリントG1も勝ったダイワメジャー産駒だったが、こちらはキズナ産駒。血統が示す通り中距離適性が高く、400mの距離延長も問題なくこなせる見込みだ。同産駒でこれほど締まった流れを余裕を持って走れる馬は将来的にも期待が大きく、ラスト2ハロンでしっかり加速できる点からも、ワンペース限定ではない柔軟性が光る。京都芝2000mへの適性も十分に見込める。
1週前追い切りではCWコースで2頭併せを行い、6ハロン80.7─4ハロン50.7─1ハロン11.5の好時計をマーク。クビ差先着と内容は申し分なく、動きにもキレがあった。最終追い切りでは栗東坂路を単走で駆け上がり、4ハロン54秒2─12秒6を計時。馬なりながらも鞍上を引っ張るほどの前向きさを見せ、パワフルな脚さばきで迫力十分だった。デビュー戦当時は姉ほどの完成度には届かない印象だったが、今回は明らかに良化が進んでおり、先週・先々週と距離を意識したCWで長めを追った調整過程も実に好感度が高い。
鞍上にC.デムーロ騎手を迎えられる点も安定感につながる。雑な競馬をするタイプではなく、極端なミスがなければ能力を素直に発揮できると見ていい。総合的に見てもここは勝負気配が濃厚で、デビュー戦に続く連勝を期待できる一頭だ。

