【根岸S予想2020】コパノキッキングの鞍上問題懸念も、まずは連覇を
約1年間藤田菜七子騎手とのコンビを続けたコパノキッキングでしたが、根岸ステークスでは昨年優勝した際と同じO.マーフィー騎手とのコンビに戻り出走を予定しています。昨年はオーナー自身が「わがままを通させてもらった」とも発言しており、今年からは厩舎主導でローテーションなどを組んでいくことも発表されています。
根岸ステークスのメンバーを見渡してみると1番人気は濃厚、連覇に期待のかかるメンバー構成となっています。
せん馬ということで種牡馬入りは気にせずとにかく競走成績に集中すればよいわけですが、血統面を見ても日本では珍しい背景を持つ一頭です。ダート短距離で見せるスピード能力から、去勢していなければ種牡馬入りも狙えた戦績を残しておりますが、せん馬にしたからこそ今があるともいえるのが競馬の奥深いところでもあります。
乗り替わりという言葉は昭和の頃からありましたが、デビューから引退までコンビを組み続ける騎手が少なくなかったからこそ生まれた言葉でもあり、今のようにそのときそのときで勝つ確率の高いと思われる騎手を起用していくスタンスが標準であったなら、ひょっとしたら生まれなかった言葉かもしれません。
マーフィー騎手とのコンビは鞍上強化と捉えられるのは衆目の一致するところかもしれませんが、藤田菜七子騎手も最終的には重賞勝利を果たしており、後半は手があってきた感もありました。マーフィー騎手は短期免許による来日ということで、いつどんなレースでも依頼するというわけにもいきません。藤田騎手もファンの多い騎手だけに、今後どこかで彼女とのコンビが復活することも十分あり得るでしょう。昨年は根岸ステークス勝利から果敢に挑んだフェブラリーステークスでは5着に敗れましたが、距離の壁だったのか藤田騎手が初のG1挑戦にのまれてしまったのか敗因が定かになったとは言い難いだけに、今年再び挑戦することになる可能性もありそうです。また、コパノ冠の代表馬コパノリッキーとの縁で言えば、武豊騎手や田辺騎手といった日本人騎手起用の線もありそうで、楽しみにしたいところです。
目前に根岸ステークス連覇という目標はありますが、その先も含めてコパノキッキングに注目です。