頭数が揃うレースで特に悩ましいのが「どの馬が逃げるのか」がわからない時。逃げて結果を出してきた馬が複数登録してくると、予想する側ももちろんのこと、出走する陣営側も頭を抱えることになります。他の馬を気にせず我が道を行くというのがシンプルではありますが、他の陣営が同じ選択をしたときには両者自滅の道が待っています。 今回紹介したいレースはそんな状況とは無縁のレース。今週土曜日、阪神11Rのコーラルステークスはフルゲート16頭出走になりましたが、有力な逃げ馬が1頭しかいません。人気を集めるのはスマートアヴァロンやタールタン、サウススターマンなどが想定されますが、注目はキタサンサジン。 逃げるととにかく粘る馬ですが、2, 3番手追走になるととたんに持ち味が消えうせるというわかりやすい馬でもあります。どうしてもハナを切りたいのは先述のとおり今回はこの馬だけといえる状況。後ろに有力馬が控える展開が予想されるだけに、絶好のチャンスといえます。 気になる鞍上は今回で4走連続の川須騎手。ここ3戦で逃げて粘る持ち味を理解しているでしょうし、前走で番手に控えての失敗を身をもって体感したてのジョッキー。おそらく陣営も出走馬を見て確信していることでしょう。幸い、過去5年のデータでは逃げ・先行馬の連対率が高いです。特に追い込み不発が目立つレースですので、キタサンサジン、狙うならまさにココです。