【菊花賞2025】エネルジコが1週前追い切りで自己ベスト更新、着実に良化

新潟記念・2着から参戦するエネルジコが、ラスト一冠の菊花賞へ向けて1週前追い切りを消化した。
16日(木)、主戦のC.ルメール騎手を背に栗東坂路で2頭併せを実施。古馬2勝クラスの僚馬メイショウヨゾラを2馬身半追走する形でスタートし、道中は折り合いに専念。直線で内からスッと並びかけ、ラスト1ハロン11秒1という鋭い脚で併入に持ち込んだ。6ハロン81秒8という全体時計も自己ベストを更新する上々の時計で、渋った馬場を苦にしない力強い動きが光った。
かつては青葉賞の時点で、併せ馬についていくのがやっとという面もあったが、そこからの成長は著しい。新潟記念前の追い切りでは楽に先着し、今回はさらに余力を残しながら自己ベストを更新と、着実にパフォーマンスを引き上げてきている。
前走の新潟記念では、不向きなスローペースの中でも上がり最速32秒4をマークし、勝ち馬とハナ差の2着。約4か月ぶりの実戦ながら、休み明けを感じさせない鋭い末脚を披露した。その内容からも、クラシック最終戦・菊花賞への期待は高まるばかりだ。
体質の弱さゆえに慎重な調整が続くが、今回の動きからは明らかに充実期を迎えた印象を受ける。距離延長にも対応できる持続力と、鋭く切れる末脚を兼ね備えた今のエネルジコなら、菊花賞の舞台で堂々と主役を狙える。秋の大一番で、ついにその才能が開花する可能性は十分だ。

