【京都新聞杯2021予想】エフフォーリアに一番迫ったエスコバル、賞金加算へ意欲
今週の土曜日、中京競馬場では京都新聞杯が行われます。ステップレースではあるものの、優先出走権はなく、ダービー出走のための賞金稼ぎレースと言った形になっています。
それでも、ここ10年で2013年の勝馬キズナ、2019年2着のロジャーバローズがダービー馬になってますし、昨年の勝馬ディープボンドがダービー5着、2012年の勝馬トーセンホマレボシがダービー3着などダービーを占うには重要なレースであることは間違いないようです。
今年のクラシック一冠目の皐月賞では、エフフォーリアが無敗の皐月賞馬となったことでダービーは皐月賞組より他路線や遅れてきた大物への期待が日に日に高まっているようですが、京都新聞杯でそのような馬が出てくるでしょうか?当初は、皐月賞で7着だったディープモンスターが出走を予定していたため、実績的に相手探し的な想定だったファンも少なくないかもしれませんが、そのディープモンスターの回避により出走頭数こそ11頭と少ないながら、それだけここで賞金を稼いでダービーに出走したい馬がよりしのぎを削る様相になってきました。
今年の出走馬の中で注目しているのは、モーリス産駒のエスコバルです。エスコバルは、前走すみれステークスで3番人気で5着という結果でした。この結果で少し評価が落ちているようですが、勝馬ディープモンスターには0.6秒離されていますが、2着馬とは0.2秒差ということでそこまで差はなかったですし、二か月の休み明けだったことを考えれば上積みもあるはずです。
無敗の皐月賞馬エフフォーリアは、新馬戦、百日草特別、共同通信杯、皐月賞とレースを使うたびに2着馬との差を広げていきましたが、その強いエフフォーリアのこれまでのレースで一番迫っていたのが新馬戦のエスコバルです。
レースでは、3コーナー位から1番人気のエフフォーリアを3番人気のエスコバルがマークする形が続き、直線で差しきる勢いも、エフフォーリアは差せずに3/4馬身差の2着に敗れました。そこからエフフォーリアの連勝街道となるのですが、皐月賞までのレースではむしろ後続の馬が突き放されているのに対して、エスコバルだけは食い下がったのですから大したものです。
新馬戦以降の成績は、天と地ほどの差がついてしまっていますが、エスコバルが新馬戦のパフォーマンスを発揮すれば、エフフォーリアの新たなライバルとして名乗り出ることは十分に可能でしょう。ということで、エルフォーリアに一番迫ったエスコバルがダービーで再戦するためにも、この京都新聞杯で賞金を稼いでくれることに期待して応援したいと思います。