【宝塚記念2024予想】ドウデュースの2つの不安要素とは?

上半期を締めくくるG1「宝塚記念」がいよいよ今週末、京都で開催される。

何と言っても最大の注目馬はファン投票で史上最多の23万8367票を獲得したドウデュースだ。今年初戦のドバイターフでは5着に敗れたが、出遅れや直線の不利が響いてと敗因は明確。評価を下げる内容ではなかったと言えよう。実績・能力は申し分なく、優勝候補の最右翼として有力視される1頭となるだろう。

今年のメンバー構成を考えれば最上位と評価するファンも多いと思われるが、この馬にも不安要素はある。「京都コースが未経験」である点と、「道悪適性の低さ」だ。

京都の芝2200mは最初のコーナーまでの距離が約400mと長く、序盤はそこまでペースは上がらない。中距離戦ということで前半部分は各馬ゆったりとしたペースで進めることが多く、スローで坂を駆け上がりつつ、3コーナーからの下り坂で勢いをつけてスパートを仕掛けるという展開が大まかな傾向だ。

前半無理せず後方で待機し、3~4コーナーで押し上げて長く脚を使い続けるというドウデュースの攻めスタイルから舞台はマッチしそうに思えるが、序盤のペースが上がらないという点は同馬にとっては大きな懸念材料となる。今週は週末は雨予報でメンバーも逃げ馬が不在となっており、スローペースとなる可能性は高い。重馬場のニエル賞と凱旋門賞で敗れているので道悪がダメな可能性もある上に、ヨーイドンの競馬も不向き、馬群を上手く捌いていける器用さも無いので、タフな京都の馬場と外回りコースは正直ドウデュースにとっては歓迎ではない条件と言える。

能力の差で差し切る競馬も想像できるが、スローで差し損ねる場面も想定しておいたほうが良いかもしれない。