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【安田記念2026】波乱のイメージとは裏腹、見逃せないのは“格”の重要性

公開: 2026/06/07 04:00

中央競馬
【安田記念2026】波乱のイメージとは裏腹、見逃せないのは“格”の重要性

春の中央競馬も残すところあと3週。来週の宝塚記念を前に行われる安田記念は、上半期のマイル王を決める大一番である。今年は昨年の覇者ジャンタルマンタルが不在。前哨戦を制したアドマイヤズームも回避し、例年以上に混戦ムードが漂う一戦となった。

混戦と言われる一方で、安田記念には無視できない傾向が存在する。過去10年で1番人気馬は8回馬券圏内に好走。勝ち切れないケースこそ多いものの、大きく崩れることは少なく、馬券の軸としては依然信頼度が高いレースと言える。

一方で波乱の範囲にも限界がある。過去10年で馬券圏内に入った最低人気は9番人気まで。二桁人気馬の激走例はなく、「何でもあり」のG1ではない点にも注目したい。

また、前走ローテーションにも明確な傾向が見られる。近年の好走馬はドバイターフ、ヴィクトリアマイル、マイラーズカップ、高松宮記念といった格の高いレースから臨むケースが中心だ。特にヴィクトリアマイル組は過去10年で2勝、2着5回と優秀な成績を残している。安田記念で好走するためには、単純な勢いだけでなく、一線級相手に戦ってきた実績が求められていると言えるだろう。

さらに近年は年齢による取捨も難しくなった。かつては若い世代が優勢とされたが、ここ2年は6歳以上のベテラン勢が複数頭馬券圏内に好走。単純な年齢比較よりも、東京マイルへの適性やG1で戦い続けてきた経験値が重要になりつつある。そんな傾向を踏まえ、今年注目したいのが4頭である。

まずウォーターリヒト。昨年の安田記念は9着だったが、東京マイルでは3勝を挙げている府中巧者だ。今年の東京新聞杯でも勝ち馬と僅差の競馬を見せており、着実に力をつけてきた。重賞戦線で揉まれ続けた経験を糧に、5度目のG1挑戦で悲願達成を狙う。

パンジャタワーも軽視できない存在だ。前走の高松宮記念は4着だったが、内容は数字以上に評価できる。海外遠征帰りという難しい状況を考えれば十分なパフォーマンスであり、本来の適性舞台はNHKマイルカップを制した東京マイル。得意条件に戻る今回は巻き返しが期待される。

トロヴァトーレは東京新聞杯、エプソムカップと東京コースの重賞を連勝中。勢いだけならメンバー屈指である。ただし高速馬場で結果を出してきたタイプだけに、週末の天候と馬場状態は大きなポイントとなる。梅雨入り前後の東京競馬場だけに、直前の降水量には注目したい。

そして忘れてはならないのがガイアフォースだ。この安田記念では4着、4着、2着と好走歴を持つリピーター。東京マイル適性は証明済みであり、能力面で見劣る部分はない。ただしG1になるとあと一歩届かないレースが続いており、7歳を迎えた今年が悲願達成のラストチャンスになる可能性もある。

今年の安田記念は絶対的な主役が存在しない一戦である。しかし、過去の傾向を振り返ると、最後に結果を残すのは「格の高いレースを戦い抜いてきた実績馬」であるケースが多い。勢いだけでは届かないG1だからこそ、東京マイルへの適性と経験値を兼ね備えた実力馬たちに改めて注目したい。

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