【注目新馬】テソーロ・武井厩舎・吉田隼人騎手、三拍子揃ったパブロフテソーロ

冠名テソーロと言えば短距離、美浦所属、芝・ダ兼用などといったイメージが個人的にありましたが、所有している馬を並べてみると意識してのことなのか、やはり実際にマイル以下に適性のありそうなラインナップを毎年多めに揃えているように見受けられます。

そんなテソーロ軍団の出世頭・リエノテソーロでお馴染みとも言える美浦・武井厩舎と吉田隼人騎手のコンビから函館2歳Sも狙えそうな期待馬パブロフテソーロがメイクデビュー函館に登場いたします。父は昨年種牡馬を引退したタイキシャトルに、母ベネディーレ、母の父はクロフネという血統背景から芝、ダート兼用の可能性もありそうですが、まずは芝1200mでのデビューを選択しました。

また、3代母のブラダマンテからは三冠牝馬スティルインラブが出ており、叔父には小倉記念勝ち馬のアスマシャトル、半兄ガンサリュートは京成杯2着の実績を持つなど、芯の通った血統背景です。いずれも中距離で結果を出しており、父がタイキシャトルに変わってどう出るか、一概に短距離馬とは判断し難い血統でもあります。

注目は血統のみではなく、調教でも古馬を圧倒する走りを披露しています。管理する武井調教師にも体力、パワー、スピードに優れておりスタートも速いと絶賛されています。馬体重も530kgほどと雄大な馬体をしています。

ここを勝って函館2歳Sという流れが理想かもしれませんが、昨年は似たローテーションを想定していた僚馬モルトアレグロが思うように進めなかった嫌な前例もあるため、リエノテソーロに続くためにはここで結果を出すだけではなく、その後の調整も重要になってきます。

ライバルとなりそうなのは藤沢厩舎のアドマイヤムーン産駒でルメール騎手騎乗のオスカーホール、ヨハネスブルグ産駒で芝1200m向きと思われるトーセンアトランタ、ヤマカツエースの半妹でジャスタウェイ産駒のヤマカツルビーあたりになりそうですが、追い切りで見せた古馬を圧倒する脚を見せそのまま圧勝できるでしょうか、ぜひご注目ください。