【加付式“連番の法則”】セントウルSなど先週の回顧・検証
日本人初の快挙!、本コラム執筆の月曜朝、大きなニュースが入った。カナダを拠点に活躍する日本人の福元大輔騎手が、カナダのダービーに相当する3歳王者決定戦「クイーンズプレートS(オールウェザー・2000m)をマイティーハート(牡)で制覇したのだ。騎乗した6番人気のマイティーハートは、隻眼のハンデをものともせず、後続に7馬身差をつけての圧勝劇とのこと。福元騎手は、JRAのジョッキーベイビーズ(東京競馬場・本戦)に参戦したこともあり、その後JRA競馬学校を受験したが残念ながら不合格に。それでも騎手になるという夢を諦めず、なんの伝手もないカナダへと単身渡りまさに裸一貫。騎手への道を切り開いてゆく過程は、Gch「僕はカナダで騎手になる」シリーズとして放映されたので、ご存じの読者もおられるかも知れない。非常にバイタリティある青年で、心から「おめでとう!」と、この先も応援したくなる騎手である。
さてJRAは7日、6月に発表した「新型コロナウイルス感染症対策への支援」について、今年の宝塚記念の売上から当初50億円の予定を5億円増額した「55億円」拠出し、各種機関や学生に対する支援などに充てることを発表。同時に、9月21日のJRAアニバーサリー当日の売上から「30億円」を同支援として加えて拠出することも発表した。さらに11日には、日本騎手クラブ(会長・武豊氏)から、各騎手が1回騎乗する毎に積み立てた基金の一部を、医療系の支援やプロジェクトに寄付する旨発表された。基金の積み立ては今後も当面の間継続するとのこと。コロナ対策に、JRAからの様々な支援が続けられる。
秋競馬開幕となった先週日曜、障害騎手をメインに障害重賞などを制すなど、永年活躍した山本康志騎手(美浦・久保田貴士厩舎)が、30日付で引退することが発表された。JRA通算成績は、2664戦132勝で、引退後は調教助手になる予定とのこと。
それでは、先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 中山 | 中京 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 1 | 1 | 4.2 |
一組連番 | 5 | 5 | 10 | 41.7 |
同番 | 1 | 0 | 1 | 4.2 |
合計 | 6 | 6 | - | - |
出現率(%) | 50.0 | 50.0 | - | - |
- | 中山 | 中京 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 0 | 0 | 0.0 |
一組連番 | 5 | 5 | 10 | 41.7 |
同番 | 0 | 0 | 0 | 0.0 |
合計 | 5 | 5 | - | - |
出現率(%) | 41.7 | 41.7 | - | - |
※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
土日2場合計48レースで、出現確率No.1の「一組連番」が半数未満の20レース、「ALL連番」「同番」にいたっては各1レースといった出現回数。コラム開始以来といえる稀に見る全体的少出現・低出現率といえた。連番の法則全体でも、2場とも土曜でジャスト50%、日曜は2場とも「41.7%」と50%に満たなかった。
それでも「一組連番」だけは土日両日、中山・中京とも5回ずつ出現。100万超は出なかったが、土曜中京以外では10万超を6回記録し、その内土曜中山の3回はすべて1・2番人気との「一組連番」であった。今年は中京で行われた日曜メイン「セントウルS(GⅡ)」でも1・2番人気の「一組連番」にして配当は8.8万。「一組連番」としては、出現率、配当ともにやや物足りない週であったが、中山狙いで挑んだ方は、それなりの確率で高額配当を手に出来たのでは・・・
未だ不遇週が続く「同番」、そして先週は「ALL連番」までもが不遇週であったといえる。2場開催とはいえ、土曜に各1回ずつ、日曜は2場とも出現皆無となった。ただ、極少回数であったが唯一の「ALL連番」となった土曜中京3Rは、1番人気1着・3番人気3着で配当は9.5万。 一の位を連番に繋げるだけの「ALL連番」。通常出現時でも1日1回の出現をモノにすることを目指して挑んでほしい。そして唯一の「同番」は、土曜中山最終Rで出現。すでに読者の皆様には言わずもがなの「万馬券の宝庫」。しかも勝利した2番人気との「同番」に、1番人気が3着での10万超配当であった。極小回数でも、最終Rまで諦めずに高額配当の一発を狙う、粘り強さも必要である。
この極少出現に、先週は筆者も苦労した。ただ、自身のコラムで書き続けている上位人気と注目人気、つまり1~5番人気に両脇馬番を抑えるチャレンジで1回だけ、約5万配当を手に出来た。限りある資金で競馬を楽しみ続けるために、読者の皆さんもご自身の軸馬や1~5番人気を中心に、確率なら「一組連番」を抑えることで的中率を、一発大物なら「同番」か「ALL連番」で回収率をアップさせてもらいたい。
なお、先週予告した「夏競馬まとめ」コラムを先週公開したので、下半期に向けて是非ご参考いただきたい。秋競馬は開幕したばかり、通常出現はもとより、「同番」「ALL連番」の爆発出現週も必ずあるはずなので、引き続き、連番の法則に挑みながら競馬を愉しんでいただきたい。