【加付式“連番の法則”】エリザベス女王杯など先週の回顧・検証
11月12日午前、シルク・ホースクラブのツイッター上にて国枝栄調教師(美浦)から「アーモンドアイは、次走『ジャパンカップ』に出走し、これをもってラストランとします」という発表が流された。このニュースは、日本競馬界のみならず世界の競馬界にビッグニュースとして取り上げられた。芝GⅠ8勝を挙げたアーモンドアイの引退レースということもあるが、なによりも同レースには既に牡牝の3冠馬コントレイルとデアリングタクトの参戦が発表され、その対決に注目が集まっていたためなのはいうまでもない。3冠馬が同時代に誕生すること自体が稀なことはもちろん、対決となると古くは「ミスターシービー VS シンボリルドルフ」、記憶に新しいところで「オルフェーブル VS ジェンティルドンナ」と数えるほどしかない。そこにアーモンドアイの参戦で、史上初の3冠馬3頭対決が実現することになったのである。レース間隔から香港遠征が有力視されていたが、コロナ禍に加えて政治情勢なども考慮されての判断かと想像されるが、3冠達成の3歳時にジャパンカップを制し、以後海外を含めたGⅠ史上最多勝を誇る「現役最強馬」対「無敗の3冠馬2頭」は、筆者だけでなく現在生きている人が生涯、おそらく目にすることがないであろう一戦となるであろう。今から楽しみで仕方がない。
さて先週は、記録も多数生まれた。主なところで「C.ルメール騎手の史上最少騎乗機会でのJRA通算1,300勝達成」、「武豊騎手の通算23回目の年間100勝達成」、「池添謙一騎手の史上6人目となるJRA全10場重賞制覇」、「江田照夫騎手のJRA通算17,000回騎乗達成」などが挙げられる。
そして中1週で再び行われたGⅠ競走「第45回 エリザベス女王杯」では、ラッキーライラックが1番人気に応え、見事に連覇を達成した。同レースでは法則決着とはならなかったが、土曜に行われた2重賞でともに「法則決着」したのをはじめ、最高配当(200万)演出など先週も連番の法則が大活躍。さらに土曜にはグリーンチャンネルの中継キャスターに「今日は同じ色の帽子(同枠)が多い気がしますね」と言わしめるほど、「Youtube解説編」にて推奨以来、当コラムでもお勧めの決着が多く出現した週となった。
それでは、先週の結果を振り返ろう。全結果は下表のとおり。
- | 東京 | 阪神 | 福島 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 0 | 2 | 2 | 4 | 11.1 |
一組連番 | 7 | 6 | 5 | 18 | 50.0 |
同番 | 3 | 0 | 1 | 4 | 11.1 |
合計 | 10 | 8 | 8 | - | - |
出現率(%) | 83.3 | 66.7 | 66.7 | - | - |
- | 東京 | 阪神 | 福島 | 合計 | 出現率(%) |
---|---|---|---|---|---|
ALL連番 | 1 | 1 | 2 | 4 | 11.1 |
一組連番 | 6 | 3 | 4 | 13 | 36.1 |
同番 | 3 | 2 | 2 | 7 | 19.4 |
合計 | 10 | 6 | 8 | - | - |
出現率(%) | 83.3 | 50.0 | 66.7 | - | - |
※「同番」「一組連番」、同時に成立(13番→2番→3番 等)は「同番」としてカウント
先週は「一組連番」の出現数が31レース、と前週につづいて出現率が低かった。しかしながら、場別データをご覧いただくと全体としては「50.0%~83.3%」といつも通りの高確率出現で変わりなかった。つまり、「同番」が計11レースと2週連続で爆発出現し、さらに先週は「ALL連番」も計8回の爆発出現を記録したのである。「出現数は少ないが、一発回収の高額配当」がお勧めの2組が同時に多発したことで、法則買いを実践されている読者の皆さんには、久々に満足の結果を得られたのではなかろうか。
「一組連番」は、上記の通り出現回数が通常時より少な目。ただ土曜東京メイン「武蔵野S」では、コラム注目の3番人気サンライズノヴァとの「一組連番」からの20万配当をはじめ、福島メイン「みちのくS」でも同注目の4番人気との「一組連番」からの61万配当を演出。お勧めの同枠・一組連番からも土曜福島4Rでの140万馬券を筆頭に、10万超だけで3回を数えた。回数的にも土曜は計18回中7回を占め、日曜は計13回中4回、中でも福島は4回中2回を同枠・一組連番が占めた。
「同番」は、コラム開始以来の爆発出現週となった前週から僅か1回減の2週連続爆発出現。特に東京は土日ともに3回ずつの計6回出現し、土曜8Rの100万馬券を筆頭に5回が万馬券決着。その他2場計5回はすべて1番人気から「注目・3~5番人気」との「同番」で、配当すべての万馬券を演出した。「同番に同枠絡み」は、日曜阪神4Rの1回のみではあったが、配当は9.3万。「同番」の相手3頭目を「総流し」せずに絞る際にはやはり「同番と同枠」を狙うのが一発回収の魅力を併せればお勧めと言える。先週までの開催は2週連続で真価を発揮できた「同番」週となった。
「ALL連番」は、中1週ですぐに再び爆発出現に戻った。「同番」が多発した東京以外、阪神と福島では「ALL連番」に挑んだ方は良かったのではないだろうか。土曜阪神10Rでは、1番人気との同枠・一組連番が絡んでの「ALL連番」で配当は10万。同じ土曜の福島は出現2回いずれも同枠・一組連番絡みで、2つ目の9Rでは配当がこちらでも10万。そしてハイライトは、日曜福島1R。2番人気との同枠を絡めての「ALL連番」で、配当は200万。第1Rということで、上位人気からの同枠で獲れた方は、一日中ホクホク顔で競馬を楽しめたのではなかろうか。とにかくお勧めの「ALL連番」だが、さらに購入点数を絞るなら軸馬との同枠を交えた連番で、是非的中を手にしていただきたい。
「万馬券の宝庫」最終Rは、日曜こそ3場中2場で法則外となったが、土曜3場と併せて計6レース中4レースで法則決着。配当は「高額万馬券の宝庫」とはならなかったが、すべて万馬券の2万~6万。特に土曜東京と阪神はいずれも同枠・一組連番決着となった。超高額の再来も必ず来るので、一般に手堅く勝負される向きにも「最終R」には人気を気にせず一発宝くじ馬券を狙うことをお勧めする。