【勝島王冠2025予想】ミックファイア復活なるか?南関限定戦で再起を懸ける

12月3日(水)、大井競馬場で年末の大一番・東京大賞典へ直結する重要レース「勝島王冠」(S2・ダ1800m)が行われる。2009年創設と歴史はまだ浅いが、近年は南関のトップホースが集う一戦として定着。過去の勝ち馬にはカジノフォンテン、ライトウォーリア、コズミックフォースら国内外の重賞戦線で名を馳せた実力馬が名を連ね、競走としての価値は年々高まっている。
その中で最大の注目は、南関東三冠馬ミックファイアの復活なるかだ。デビューから6連勝でジャパンダートダービーを圧勝し、一躍南関の新星として脚光を浴びたが、2023年の東京大賞典・8着以降は9戦連続で馬券圏外と長い不振に沈んでいる。ダービーグランプリ以降、強敵相手の戦いが続き、かつての勢いは影を潜めた。
今回はおよそ2年ぶりとなる南関限定戦で、相手関係は大幅に緩和される。しかし前走JBCクラシックでは、捲りを試みたものの8歳のメイショウハリオに離される厳しい内容で、精神面の停滞が懸念材料だ。素質は疑いようがないが、走る気を取り戻さなければ格落ち相手でも危うい。
勝島王冠は近年、馬格のある先行馬が押し切る形が主流で、控える競馬が板についた現状のミックファイアには展開面の課題も残る。ただし好位を確保し、自信を取り戻す形に持ち込めれば、南関三冠馬としての実力を再び示す可能性は十分にある。
ラストランが予定されるライトウォーリア、巻き返しを図るキングストンボーイなど強力なライバルも揃うが、ここは復活を待ち続けるファンの声援を背に、かつての英雄が再起への一歩を踏み出せるかが焦点となる。

