【日経賞2020予想】冠モズ待望の大型長距離牡馬モズベッロ

記事「【日経賞2020予想】冠モズ待望の大型長距離牡馬モズベッロ」のサムネイル画像

栗東・森田厩舎といえばラブカンプーやダイメイプリンセスといった短距離の牝馬で重賞戦線をこれまでにぎわせてきた厩舎の1つですが、ここに来て長距離で期待できる馬が急成長を遂げています。

オーナーはキャピタル・システムで、高松宮記念にモズアスコットを送り込んでおり今年もG1戦線でよく見ることになるであろう冠モズでおなじみです。そんなモズから待望の牡馬長距離砲となりそうなのが、オープン入り前に今年の日経新春杯を飛び級で制覇したモズベッロです。

今回も前回勝利のパートナーである池添騎手とのコンビで出走を予定しています。

昨年の7月にやっと1勝クラスを卒業し、その後は菊花賞を目指しセントライト記念に出走するも17着大敗を喫していた馬が、年明けにG2を勝つほどに成長しており、このまま行けば今年の天皇賞(春)でも人気の一角を担う存在になることが予想されます。

大阪杯にくらべメンバーが手薄となってきている天皇賞(春)だけに、現状の収得賞金でも出走はおそらく可能とは思われますが、秋以降のG1戦線を視野に入れるならば4350万円というのは微妙なラインともいえるだけに、連勝、あるいは悪くても2着以内で賞金加算し、盤石の体制を整えたいという計算も入れての出走ではないかと見ています。

今回もメンバーはそこまで強力とはいえないだけに有力視したいところですが、気になるのが中山コース実績です。これまで2戦しかしておりませんが【0-0-0-2】と結果が出ておらず、過去5回の4着以下のうち2回が中山コースによるものということで、鬼門といえるコースかもしれません。本格化以前のデータと見ることも出来ますが、昨年9月と12月の話でもあるため軽視してよいかが悩ましいところ。

有馬記念の舞台となる中山競馬場だけに秋の総決算を見据えるなら克服しておきたい苦手意識です。

グランプリ男と言われる池添騎手とのコンビなので宝塚記念、有馬記念でぜひ見てみたいところですが、前走の大駆けがフロックではないか、また中山との適性を改めて測るうえでも試金石となる一戦です。

ただ、当時と今とでは馬が違っている可能性もあり、今年の年末のグランプリ・有馬記念は中山競馬場が舞台となるだけに、関東圏では勝負弱いという馬だと春はいいですが秋競馬から苦戦する可能性もあります。

グランプリ男と言える池添騎手とのコンビだけに、宝塚記念、有馬記念でも見てみたいコンビではありますが、まずはここで結果を残して次の春の天皇賞にはずみをつけてもらいたいところです。