ダービー馬のワンアンドオンリー引退、種牡馬へ
2014年のダービー馬のワンアンドオンリー(牡6、栗東・橋口慎介厩舎)が現役を引退することが明らかになった。
同馬は2013年のラジオNIKKEI杯を制し重賞初制覇を果たすと、続く弥生賞で2着に入着しクラシック候補として注目を集めた。クラシックでは皐月賞4着、日本ダービー優勝と春のクラシック戦線を盛り上げた。3歳秋は神戸新聞杯から始動しこれも見事に優勝し、重賞3勝目を達成。秋のG1戦線は大きく順位を落とし苦戦するも、4歳時は初の海外遠征でドバイシーマクラシックに出走し、9頭中6番人気の低評価を覆す3着に好走した。
国内へ帰国後も引き続き活躍が期待されていたが、帰国後は掲示板外に飛ぶレースが続いた。その後も騎手の乗り替わりや様々なレースへの挑戦を試みるが、巻き返しが叶わぬまま今年6歳の年で引退が決定した。先週26日に東京競馬場で開催されたジャパンカップでの16着がラストランとなった。
日本ダービーでは横山典弘騎手とのコンビで、定年まで残り1年半だった当時の橋口弘次郎調教師に悲願のダービー制覇をプレゼントするなど厩舎に大きく貢献した。今後は北海道ひだか町のアロースタッドで種牡馬生活を送る予定となっている。
ワンアンドオンリーは、父ハーツクライ、母ヴァーチュ、母父タイキシャトルという血統。通算成績は33戦4勝、うち重賞は3勝。ワンアンドオンリー号、お疲れ様でした。