【2017JRAブリーズアップセール】オルフェーヴル初産駒に高値、牝馬では最高価格の2,322万円を記録!

今月25日、中山競馬場で「2017JRAブリーズアップセール」が開催された。2005年よりスタートし今年で第13回目をむかえるこのブリーズアップセールは、2歳調教セールを意味し、JRA育成馬を売却するセールである。セレクトセールに比べると規模は小さいが、入門編としてのセールとして近年人気を集めているセールだ。

購入者は実際にダートコースを走る2歳馬を見ることができ、馬の出来栄えだけでなく、時計や馬の走法などをチェックすることができる。来場したバイヤーにはマカオジョッキークラブの最高責任者である中国人馬主のリー・チュクアン氏などの大物バイヤーをはじめ、多くのバイヤーが来場した。

今回最高価格の4,212万円(税込)を記録したのはハンターズマークの15。落札したのは冒頭でも紹介したリー・チュクアン氏で、2014年のセレクトセール当歳セリでは今年の若葉S2着馬エクレアスパークル(牡3、中内田充厩舎)を8,000万円で競り落としたオーナーだ。今回落札されたハンターズマーク15の2歳馬は、披露された調教で全体3位タイとなる2ハロン11秒5-11秒6初値を記録し、初値で800万円ついた人気馬。他の購買希望者と激しい競り合いを演じた末、4,212万円という最高価格を記録した。日本でデビューするかは未定だが、今後は社台ファームの山元トレセンで調整を進めていく予定となっている。

個人的に気になっていたのは今年初産駒を送り出すオルフェーヴルの仔だ。上場されたのは2頭でともに牝馬。そのうちの1頭であるルドラの15は午前中の供覧騎乗に藤田菜七子騎手が騎乗し、良血らしい走りを披露した。結果は牝馬としては最高価格となった2,322万円(税込)を記録。もう一頭のスマッシュの15も2,268万円(税込)を記録し、どちらも高値がついた。

ルドラの15のオーナーとなったのはラーメン店「一蘭」の社長を務める吉冨学氏で、所属厩舎は未定。供覧騎乗で騎乗した藤田騎手も「まだ非力な感じですが、素質はありそう。先々良くなりそうです」と将来性に期待するコメントを残していることからも、デビューが楽しみな一頭だ。