今年の新人騎手は乗れる

今年の新人騎手は乗れるジョッキーが多い。何かと話題は藤田菜七子騎手が独占しているが、他のルーキー達は勝ち星でアピール。ここまで23勝を挙げ全国リーディング33位に名をつらねる木幡巧也騎手。非常にレースセンスが良いジョッキー。調教師からの信頼も厚い。問題は減量が取れた後、どれだけ勝ち星を伸ばせるかにかかってくる。減量時代は活躍していて将来が楽しみな若手ジョッキーが減量の恩恵がなくなった途端スランプに陥るのはよくある話。

木幡巧也騎手はその点肝が据わっていて動じない。ここが23勝を挙げている大きな要因。負けを知った人間ほど、勝ちに貪欲になるのだ。それで良いのである。人間は適度に負けを知っておいた方が良い。

そして坂井瑠星騎手も忘れてはならない存在。現在18勝。全国リーディング39位。新人王争いはこの2人に絞られたと言っても過言ではないだろう。この2人に共通した点がある。それは父親がジョッキーであると言うこと。同じレースに親子で出れば、勝負の世界では親も子もない。与えられたミッションをしっかりこなさなければいけない。情に流されては絶対にダメ。弱肉強食の世界。自分が長く現役を続ける為には誰かを引きずり下して戦わなければいけない。