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【JRA関屋記念2025】ボンドガール、折り合い面に進展あり?気性改善で巻き返し態勢万全か

2025/07/21 19:34
中央競馬
【JRA関屋記念2025】ボンドガール、折り合い面に進展あり?気性改善で巻き返し態勢万全か

前走のヴィクトリアマイルで16着に沈んだボンドガールが、再起を懸けて次走に挑む。人気を背負いながら大敗を喫した前走は、これまで積み重ねてきた評価を覆すほどの惨敗であり、名手・武豊騎手の手綱でも自分の競馬をまったくさせてもらえなかった。

ヴィクトリアマイルでは、後方待機からイン突きという戦術を試みたが、結果は惨敗。レース前半から行きたがる素振りを見せて力みが取れず、脚を溜めるどころか消耗する展開に。「かかってしまいましたね。ずっと力んでしまって、こうなると伸びないなと思いました」と武騎手も悔しさをにじませた。仕上がり過ぎてしまった点や、成長力に乏しいダイワメジャー産駒という血統的な側面も影響したと見られ、同じく人気を集めたアスコリピチェーノが好走しただけに、その落差が際立った。

だが、ここで見限るのは早計だ。近2走は展開や気性の問題もあってチグハグな内容だったが、昨年の秋華賞での2着など、世代上位の実力は誰もが認めるところ。とりわけ、長い直線で末脚を問われる新潟はベスト条件。再浮上の舞台は整った。

今回は鞍上にルメール騎手を迎え、陣営も勝負気配を強めている。課題だった調教でも良化が見られ、1週前追い切りでは美浦ウッドコースで5ハロン68秒7-ラスト11秒6を単走馬なりでマーク。手塚調教師は「ハミを換えたことで折り合いがついて、普通の追い切りができた。こんなにスムーズなのは久しぶり」と表情を緩めた。

ただし、気がかりな材料もある。今回背負う斤量は56キロ。牝馬としては実質トップハンデに相当する。キャリア1勝ながら、重賞2着は5回、うちG1での2着もあり、ハンデキャッパーからは古馬G3勝ち馬クラスと同等の評価を受けた形となる。見方を変えれば、それだけ高く評価されているともいえるが、気性に不安のあるタイプだけに、斤量が尾を引く可能性も否定できない。

それでも、今回はリフレッシュを挟み、調教内容も良好。折り合い面に改善の兆しが見えた今なら、本来の走りを取り戻す可能性は十分。重賞挑戦はこれが10戦目。積み上げてきた経験と、秘めたポテンシャルがようやく実を結ぶときがきた。悲願の初タイトル奪取に向け、ボンドガールが満を持してターフに帰ってくる。 

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