ラストインパクトが宝塚記念に向けてGⅠ獲りの気勢をあげる

2015年はジャパンカップ2着、そして2016年はドバイシーマクラシック3着といよいよGⅠ獲りに向けて気勢があがってきたのはラストインパクトだ。天皇賞・秋や有馬記念や中山記念では着外に敗れていたりもするのでイマイチつかみどころのない面はあるが、これまでにGⅡを2勝している実績はダテではない。

この馬は松田博厩舎所属でデビュー戦を見事勝利、クラシックは菊花賞4着であまり縁はなかったが、古馬になってから着実に力をつけていった。小倉大賞典で初重賞制覇を圧倒的な人気に応えて難なく飾ると、その後は重賞の常連として名を馳せる存在になった。それでもGⅠの壁は厚くなかなか善戦することはできなかったが、それも近走で2着3着と好走しているようにもう一息のところまできている。

松田博厩舎が定年で解散となったため現在は角居厩舎所属だが、すでにドバイシーマクラシックで結果を残しているのだから転厩した影響はほとんどないと言って良いだろう。

そのドバイシーマクラシックからぶっつけで臨むことになる宝塚記念だが、過去の戦績からGⅠでは人気にならないほうが怖い。GⅠをいくつも勝っている角居厩舎なら間隔があいていても仕上げに抜かりはないだろうし、見応えのある走りを見せてもらえそうだ。