【宝塚記念2023予想】今年は“良馬場”濃厚!有利な先行タイプで狙い目は?
梅雨時期の開催ということもあり、馬場悪化で波乱の決着となることも少なくない「宝塚記念」。
重馬場となればライラック、モズベッロあたりも面白くなりそうだったが、今年は週末にまとまった雨が降るということはなさそうで、良馬場での開催となりそうだ。週中に雨の日もチラホラとあったが、先週の時計なら10秒台が出てもおかしくないだろう。
前目での決着を想定するなら、外せないのはアスクビクターモアだ。昨年の菊花賞は逃げるセイウンハーデスを見ながら2番手追走。早目に仕掛けて4コーナーで先頭に立つと、直線踏ん張り外から迫ったボルドグフーシュをハナ差で凌ぎ、自身でペースをつくりスタミナ勝負に持ち込んで快勝した。
2200mは昨年のセントライト記念でガイアフォースに届かず2着に敗れているが、菊花賞へ向けた前哨戦仕上げという状態だったと考えればパフォーマンスは悪くなく、時計も良い。菊花賞のレコード勝ちからも、距離に関する不安はない。
カギを握るのは“展開”と“馬場”だろう。今年は初戦の日経賞で9着、続く前走の天皇賞・春は11着と近2戦は惨敗しているが、日経賞は出遅れで先行できず、天皇賞春もタイトルホルダーの後退とともに位置取りを下げるはめになってと、いずれも自分力を発揮し難い展開だった。参考外レースと判断して問題ない感じはある。
今回は強力な先行馬タイトルホルダーも不在ということで、久々に前目で楽な競馬を展開することができるのではないだろうか。1頭だけ横綱クラスのイクイノックスがいるが、あとは大きく恐れるような相手ではなく、早め先頭ならここでもチャンスは生まれてくるはず。スピードと立ち回りを問われる馬場で、この馬の上がりで足りそうな阪神コース。強力な先行馬に乱され、出遅れ、不利を受けてと近走は不甲斐ない結果に終わっているが、今回は得意の距離とコースで、展開や馬場も味方につきそうな気配は十分。
実績的にもここは妙味も十分ありそうな人気馬となりそうなだけに、おさえておきたい1頭だ。