今年は2世ジョッキー多数に16年ぶりの女性騎手、未来の競馬界を背負う豪華な顔ぶれから目が離せない!

デビューしてから2ヶ月余りが過ぎた32期生の騎手たちですが、各騎手の現在の勝利数をまとめてみました。

  • 荻野極(栗東・清水久) 4勝
  • 菊沢一樹(美浦・菊沢) 2勝
  • 木幡巧也(美浦・牧) 11勝
  • 坂井瑠星(栗東・矢作) 3勝
  • 藤田菜七子(美浦・根本) 3勝
  • 森裕太朗(栗東・鈴木孝) 2勝

32期生、勝利数は11勝の木幡騎手がダントツ。藤田菜七子騎手は特別レースで3勝目達成!

11勝をあげ、他の騎手に大きく差をつけているのは木幡巧也騎手です。騎手歴30年以上の大ベテラン木幡初広騎手を父に持ち、兄は2011年にデビューした木幡初也騎手、そして現在競馬学校に在学している弟の木幡育也くんとまさに騎手界のサラブレッドである木幡巧也騎手。幼少の頃から多くの馬主や調教師と知り合いであったことは強みでもありますが、それでも11勝は立派な数字です。

現在調教師として活躍中の菊沢隆徳師を父に持つ菊沢一樹騎手や、南関東・大井競馬の騎手である坂井英光騎手を父に持つ坂井瑠星騎手も初勝利を皮切りに2勝目、3勝目と勝利数を重ねていっております。

根本厩舎所属の藤田菜七子騎手は親や親戚のコネは一切ありませんが、16年ぶりの女性騎手として世間から注目を集めるアイドルジョッキーです。その可愛らしい風貌とは裏腹に、レースでは男性騎手に負けない追いっぷりで注目を集めております。先日15日の新潟第12レースの飛竜特別(500万下、芝・直線1000m)で9番人気のピュアリーソリッドで優勝し、3勝目をあげたばかりです。勝利数では木幡騎手や荻野騎手に劣るものの、同期で特別レースを勝ったのは藤田騎手のみで、さらにJRA所属女性騎手が特別レースを勝ったのは2002年にテレビ埼玉杯で勝った牧原(増沢)由貴子騎手以来で実に14年ぶりの2人目となりました。騎手として大きなアピールとなりました。

今年は騎手・調教師の子息など競馬関係者の血縁にある新人騎手に16年ぶりの女性ジョッキーと、未来へ向けても目が離せない顔触れとなっています。まずは新人賞を目指して各騎手にはこれからも頑張っていただきたいですね。