【共同通信杯2017予想】本命は”本当に強い末脚”を秘めたあの馬・・・?!
5年前にはゴールドシップ、3年前はイスラボニータ、2年前はリアルスティール、そして昨年はディーマジェスティが勝利するなど近年クラシックの活躍馬を輩出している共同通信杯。クラシックを占う上では重要なレースということはすでに多くの方が周知のことと思います。
しかし登録の時点で13頭と出走頭数は少なく、さらにヴェルラヴニールやコマノレジーナなどの末脚自慢が回避を表明し、最終的には11頭立ての少頭数となってしまいました。
人気の中心となるのは東京スポーツ杯2着のスワーヴリチャード、3着のムーヴザワールド。東スポ杯組が人気を集めそうな今年の共同通信杯ですが、評判馬のエアウィンザーがどこまでやれるかも注目ですね。
過去10年で単勝オッズ30倍以上からは連対ゼロ、7番人気以下からも連対ゼロといったように、基本的には人気サイドで決まる傾向にあります。少頭数で開催される今年も大きな紛れは起きなそうですが、大雪の影響で開催すら危ぶまれている西は波乱の様相。京都と小倉が代替開催となれば東京に一気に注目が集まるわけですが、果たしてどうなるか…。
各馬の前走レースを見て気づいたこと、”本当に強い末脚”を秘めている馬とは…?
さて、さっそくイチオシの注目馬を紹介といきたいところですが、その前に、今回は各馬の前走レースを見ていた時にあることに気づいたので、皆様の予想に役立つかどうかは分かりませんが、まずはこれについて解説していきたいと思います。もちろん、今回選んだイチオシ馬を推す理由にも繋がるので、前置きにお付き合いいただければ幸いです。
気になったことというのは、各馬のレースの上りタイムを見た時に、ほとんどのレースで「ラスト200mのラップがラスト400m-200mのラップよりも時計が掛かっていた」という点です。これはどういうことかと言うと、ラスト200mで先行馬が脱落しているか、上り最速であってもラスト200mが伸びていないことになります。
楽勝したレースであればラストは流して時計が掛かることはありますが、どれもそんなレースではなかったため、上り最速や上りタイムが33秒台だったとしても実はそこまで伸びていなかったと言えます。
そんな中で、前走レースがラスト200mの方が速くなったレースが1つだけございます。タイセイスターリーが2着となったシンザン記念です。
このレースだけは残り200mが12.6秒だったのに対し、400m-200mは12.7秒でした。最後方に位置していたキョウヘイの追い込みが決まったレースだったのですが、前崩れのようでいて、実は末脚が勝ったレースだったのです。そんなレースで2着に入着したタイセイスターリーは、前走で上り最速だった馬や33秒台の末脚を発揮した馬よりも実質的な末脚は上回っている可能性があるのです。
まあ、競馬場も馬場も違うので単純に比較はできませんが、逆に言えば、他の馬が上り最速だったレースや33秒台の末脚のレースをタイセイスターリーが走っていれば、もっと速い末脚を発揮した可能性が十分にあるのです。
先週10頭立てで行われた東京新聞杯では上り最速が32.0秒という究極の上り勝負になっていました。11頭立てと少頭数になった共同通信杯は、まず同じようなスローの上り勝負になることは目に見えています。そうなれば、数字以上の末脚の持ち主であるタイセイスターリーの末脚が他の馬を凌駕してしまう可能性は十分にあると考えられます。
クラシック、特に皐月賞へ繋がる重要なレースである共同通信杯。本当の末脚を秘めているタイセイスターリーの末脚が、他の馬を凌駕して差し切ってくれるような予感がしています。ということで今年の共同通信杯の本命馬は、タイセイスターリー。激走に期待したいと思います。