【クイーンC2017注目馬】意外にも出世レースな”菜の花賞”の勝ち馬に注目!
今週の東京競馬(土)のメインは、第52回クイーンC(GⅢ)。昨年はメジャーエンブレム1強でしたが、今年は上位4~5頭の混戦ムード。比較的、平穏な結果に収まることが多い一戦ですが、今年は波乱の期待も持てそうです。
過去の傾向から目立つのは、前走阪神JF組が非常に強いということですね。過去10年で上位3頭に1頭も入らなかったのは、2013年の1度だけ(2010年は出走馬不在)。今年、この黄金のローテーションで臨むのは、阪神JF3着のレーヌミノル1頭だけ。当然、軸候補の1頭でしょう。
しかし、それ以上に出世レースとして注目せざるを得ないレースがあります。それが中山芝1600で行われた「菜の花賞」。2009年にそれまでのOP戦から500万特別へと条件変更があったとはいえ、過去の勝ち馬を見てみると、2006年コイウタ・2009年ディアジーナは続くクイーンCも連勝。2007年ピンクカメオ・2015年クイーンズリングは後のGI馬であり、勝ち馬のみならず、2~3着馬からも後の重賞勝ち馬(メイショウスザンナ・マキシマムドパリ)が出ています。
今年、この出世レースを快勝したのがスズカゼ(美浦・伊藤正厩舎)。12頭立て6番人気と決して注目されていたとは言えませんが、正攻法の競馬でアッサリ抜け出した内容は、なかなかのもの。字面だけの血統では分かりませんが、母系を遡ると、日本競馬史に燦然と輝く「スターロッチ」の名前が見える隠れた良血馬でもあります。前走がフロック勝ちと思われるようなら、馬券的妙味は十分でしょう。