重視するのはスピード能力かレースレベルか?新潟2歳S考察
今週は数々のG1馬を輩出してきた出世レースの新潟2歳ステークスが開催されます。近年でもハープスターやイスラボニータといったクラシックホース、古くはマイネルレコルトとショウナンパントルは両馬ともに2歳チャンピオンに輝きました。
今年の出走馬のうちリーディングジョッキー暫定首位の戸崎騎手の手綱により勝ち上がった馬が5頭も登録してきました。戸崎騎手が札幌での騎乗のため、当然すべて乗り替わりとなります。中には一番人気に推される可能性も高いムスコローソなどもいます。また、テンクウも田辺騎手から北村宏司騎手へと乗り替わりとなり、半兄イブキと同じ流れを踏襲しています。ここまで乗り替わりが多くなると、やはり軸馬にはテン乗りの馬は避けたく、ましてや二歳馬たちなので継続騎乗への信頼感はなおさらといったところです。
そんな観点から、今回推奨したいのがシンデレラメイク。ディープブリランテ産駒で前走は2着に5馬身差をつける圧勝劇を演じました。レース内容からはハマった感じもある競馬でしたが、芝1400mを1:22.4で駆け抜けた持ち時計も注目に値するものです。中京競馬場の新馬戦でしたが、ダリア賞を制したタイセイプライドの新馬戦よりも1秒も速いタイムになっています。単純比較は出来ませんが、良馬場同士なので先の開催のほうが芝の状態も一般的には良いであろうことを考慮にいれると、スピード能力の高さがうかがい知れます。
鞍上はメイクデビューに引き続き中谷雄太騎手が手綱を握り、前走中京から勝ち上がった馬が強いデータもあります。強いて不安材料をあげるならば、新馬戦の対戦相手たちがその後勝ち上がって来ていない点。レースレベルが低かったという可能性もありますが、若駒の力関係はやはり判断が難しいもの。前述のスピード能力を信頼するか、相手関係を重視するか、そのあたりも考慮にいれつつ、馬券見当に組み込んでみてはいかがでしょうか。