【地方競馬】かしわ記念覇者のワイドファラオが白馬牧場にスタッドイン

2020年のかしわ記念を制したワイドファラオが10月31日、来季から種牡馬として繋養される新冠町の白馬牧場へと移動しました。まだ6歳とダート馬としては若い種牡馬となるワイドファラオですが、新ひだか町のフジワラファームの生産馬で、新馬戦や初勝利はダートではなく芝の1600m、重賞初勝利もニュージーランドトロフィーを逃げ切ってのものでした。

NHKマイルカップでの敗戦後にダートへ転身し、初戦のユニコーンSも制しており、3歳春で芝、ダート両方のマイル重賞制覇を成し遂げています。

4歳春にはケイティブレイブやサンライズノヴァを相手にかしわ記念を制しており、その後はなかなか勝ち星に恵まれず、今年6月に大井競馬に移籍。8月のスパーキングサマーカップで14着に敗退後、競走馬登録を抹消されました。通算成績は28戦4勝となっています。

戦績からは種牡馬入り後も苦戦が予想されますが、アピールポイントとしては、日本のダート適性が高いヘニーヒューズ産駒ということもあり、血統面での需要がある点と、芝重賞も勝っているスピード能力があり、仕上がりが早かった点があげられそうです。

種付け料などはまだ未確定となっていますが、高額設定は考えにくいだけに需要はある種牡馬の1頭といえそうです。

多士済々となっている日本の種牡馬界だけに、若くして種牡馬入りを果たしたワイドファラオの産駒がどのような活躍を見せるのか、来年どれだけ繁殖牝馬を集められるか注目したいですね。