【JBCクラシック予想2016】コパノの弱点を熟知したアウォーディー武豊が一枚上手か
11月3日(木)、川崎競馬場でJpn1レース3本立てのJBCが開催される。2100mのJBCクラシック、1400mのJBCスプリント、牝馬1600mのJBCレディスクラシックの3つのレースが開催され、チャンピオンホースが1日に3頭も生まれる地方競馬のビッグイベントである。今回はそのうちの一つであるJBCクラシックについて考察してみたいと思う。
JRA所属馬と地方競馬所属馬が対決する地方交流重ではあるが、傾向としては例年中央勢が圧倒しており、昨年も1~4着までが中央から参戦した馬で決着となっている。南関東二冠馬のハッピースプリントがかろうじて5着という結果であるから、やはり中央勢を中心に予想していきたい。
昨年の覇者コパノリッキーは今年は田辺。武豊はコパノからダート無敗のアウォーディーへ!
今年は中央から6頭、地方から8頭の計14頭が出走予定となっている。昨年の同競走の覇者であるコパノリッキーは今年も参戦。昨年は武豊騎手だったが、今年は田辺裕信騎手で出走予定。田辺騎手とのコンビはこれで2戦目となる。前走のマイルチャンピオンシップ南部杯(G1、盛岡・ダ1600m)では1.8倍の圧倒的1番人気に推され、大きなプレッシャーがかかる中でレースレコードを叩き出して完勝した。
というのも、田辺騎手は2014年にコパノリッキーの主戦騎手を務めており、盛岡で開催された際のJBCクラシックや中央のフェブラリーSなどをこの馬で勝っている経験がある。前走は久しぶりにかつての相棒の手綱が握ってきての大舞台だったが、その圧勝ぶりからも好感触を得られたに違いない。
今年もコパノリッキーで間違いないと言いたいところだが、昨年この馬で同競走を制覇した武豊騎手が今年はダート5連勝(うち重賞4勝)と絶好調のアウォーディーで参戦。アウォーディーは妹にアムールブリエ・弟にラニで母はヘヴンリーロマンスという超良血馬で、ダートに転身してから負け無しなところを見るとダートG1を取るのもそう遠くはなさそうだ。コパノリッキー田辺V.Sアウォーディー武豊。この対戦カードは見ものになるだろう。
コパノの弱点を熟知したアウォーディー×武豊が一枚上手か?
コパノリッキーのことを熟知しているベテラン騎手が重賞連勝中の馬でライバルとして参戦するのだから田辺騎手も心中穏やかでいられないだろう。コパノリッキーを知り尽くした武豊騎手が打倒コパノリッキーへ向けてアウォーディーでどういった競馬を見せるのか?コパノリッキーの元主戦騎手・田辺騎手がここでG1・9勝目を果たすのか?興味津々である。
コーナーでの加速を非常に得意とするコパノリッキーにとって地方屈指のキツいコーナーを誇る川崎は合っているように思えるが、今年は昨年と違って舞台は2100mだし、距離的にもアウォーディーが向いている。筆者個人としては早い段階でアウォーディーが突いてくるだろうからコパノリッキーにとっては厳しい展開になるのではないかと予想。アウォーディーは厳しい流れでも走れそうだし、とにかくコパノリッキーには良い気分で走らせないような競馬をしながら狙ってくるだろう。アウォーディーにとっては次がまさに試金石になるが、期待度は高い。
JBCクラシックの開催は11月3日(木)の川崎競馬場、発走時刻は16:40。