【皐月賞2022】“重馬場適性”重視で浮上する2頭とは?
いよいよ牡馬クラシックの第一弾となる皐月賞が中山競馬場で開催となります。内が荒れてきた最終週の中山に加えて今週は台風1号が接近しており、木・金は雨。道悪の適性は考慮しておく必要がありそうです。
とは言え、この時期の3歳馬はまだ重馬場を経験していない馬も多く、重馬場の好走実績があるというだけでも大きなアドバンテージとなります。
となれば狙いたいのは、稍重の共同通信杯を勝ったダノンベルーガです。
終日雨で稍重となった前走の共同通信杯では、雨に泣く馬を尻目に、メンバー最速の上がり3F33秒7の脚で突き抜けて快勝。稍重馬場で上がり33秒7は、雨の恩恵以上に能力の高さを感じさせる数字です。
デビュー戦でも、ラスト3F11.2-11.2-11.5の切れ勝負を、メンバー最速の33秒1の末脚で圧勝しており、素材は一級品です。どちらかと言うとダービーの方で買いたいタイプという印象ですし、小回り中山への適性疑問や多頭数未経験など不安も少なくはない馬ですが、道悪でも速い上がりが使える点と惚れ込んだ末脚に賭けて、ダノンベルーガを本命視したいと思います。
続いて相手ですが、こちらもタフな馬場を経験している馬から選出。その馬は、前走稍重の若葉Sを逃げ切ったデシエルトです。
若葉S当日は前日の雨の影響で重馬場から始まり、同レース時には稍重まで回復。スピードの違いでハナに立つと、淡々とした流れで進めてそのまま後続に3馬身差をつけて逃げ切る強い勝ちっぷりでした。
相手のレベルもそこまでという印象でしたので能力の違いだけで勝ったという見方も出来ますが、デビューから2戦はダートで連勝しており、道悪適性は高いはず。まだ底は見せていませんし、展開も握れてタフな馬場もこなせるとなれば、浮上の可能性は十分あると言ってよいでしょう。
ということで今年の皐月賞は、本命ダノンベルーガ、対抗デシエルトという予想で勝負したいと思います。