【サウジアラビアロイヤルC】完成度の高い「3頭」に注目!
10月7日(土)の東京メインは2歳重賞の「第3回サウジアラビアロイヤルC(G3)」が開催。のちの名馬を数多く輩出しているレースでもあり、13年勝ち馬イスラボニータや14年勝ち馬クラリティスカイなどは後にG1タイトルを手にし現在に至るまで活躍を続けております。重賞昇格になってまだ歴は浅いですが、今後もさらにハイレベルなレースが展開されていくはずでしょう。
キャリアが2,3戦の馬がほとんどのため得られる情報は少ないですが、過去10年の傾向を見る限り上位人気がしっかり強い競馬をする傾向にあります。過去2,3戦と少ないレースの中でも十分評価はできるので、強い勝ち方をしてきた馬から素直に狙っていくのがセオリーと言えそうです。
キャリアが少ない中でも、すでに完成度の高い「3頭」に注目!
まずは人気の一角、6月の阪神の新馬戦で2着馬に4馬身差をつける圧勝劇を演じたダノンプレミアム(牡2、中内田充厩舎)。直線に入ってからじわじわと伸び、鞭を入れてからの反応も良く、後続を一気に突き放すという競馬でしたが、東京の長い直線なら同等、もしくはさらに高いパフォーマンスが期待できるでしょう。倒した相手も5着馬、6着馬はすでに未勝利を勝ち上がっておりメンバーレベルも決して低くなかったことが分かります。
前半はスローでしたしこの馬のポテンシャルはまだ未知数の部分がありますが、たった1戦のキャリアでも高いパフォーマンスを見せた同馬の次走は素直に期待したいところ。ディープインパクト産駒としては「非力」さがなく、ガッチリとした馬体から悠然とした大きなフォームで走るので、2歳の早い時期からレースに使うことができ、また出来上がってない馬が多い中で大きくしっかりとした馬体はアドバンテージとなりそうです。
2頭目は、出走馬の中ではすでにキャリア5戦と抜けてレース数をこなしている北海道からの刺客ダブルシャープ(牡2、米川昇厩舎)。6月に門別でデビューし、デビューから3戦はダートで3着→1着→2着。4戦目のクローバー賞で芝へ転身すると、先々週のききょうSを圧勝したタワーオブロンドンに勝利。続くG3の札幌2歳Sでは絶望的な位置から大外を回してタイム差無しの3着に入着するなど、芝での2戦は非常に良い内容です。
直前輸送というのが最大の懸念ですが、輸送をクリアすることができれば十分好勝負になるでしょう。馬場が渋ればさらに追い風で期待できそうです。
最後は、デビュー2戦目でG3の新潟2歳Sに挑戦し、3着に入着したテンクウ(牡2、奥村武厩舎)です。超スローペースで圧倒的な前有利のレースを中団から上がり32.6の末脚を披露し、勝ち馬と0.1秒差の3着と好内容だった新潟2歳S。今回、新馬戦の舞台だった東京マイルに替わる点もプラス材料と見てもいいでしょう。
東京マイルと相性の良さそうなヨハネスブルグ産駒で、すでに完成度は高めの一頭です。機敏さがあり、東京コースはこの馬にとって適性舞台である可能性が高そうです。
ということで、今年のサウジアラビアロイヤルCはダノンプレミアム、ダブルシャープ、テンクウの3頭で馬券を組んで勝負させていただきたいと思います。第3回サウジアラビアロイヤルCは2017年10月7日(土)に東京競馬場で開催予定。