【カペラS予想2018】波乱のダートスプリント!注目の穴馬3頭
12月9日(日)は中山競馬場のダート1200mで「カペラステークス」が開催。08年に創設されてから過去10年で一度も1番人気が勝利しておらず、14年には165万馬券が飛び出すなど波乱傾向の強い一戦です。今年も人気が割れそうな混戦ムードが漂っており、波乱決着も視野に入れておきたいところです。
今年は東京盃で連覇を果たしたキタサンミカヅキや、同競走2着のネロといったダートスプリントの常連たちをはじめ、ダート1200mを連勝中のコパノキッキングや、昇給2走目で追い比べを制して差し切ったオールドベイリーなど、重賞初挑戦となる若き馬たちも注目を集めそうです。
有力馬も注目ですが、今回はやはり波乱傾向の強い一戦ということで、波乱を起こしそうな「穴馬」候補を考察してみたいと思います。以下に、現在筆者が注目している穴馬候補3頭をピックアップしてみました。
ダノングッド(牡6、村山明厩舎)
4歳春まで1800mを主戦場としておりましたが、1400mで2連勝を果たしてからは1400mを中心に短距離路線へ。以降は勝ち星をあげれぬまま今年6歳を迎えましたが、初戦の京葉S(OP)で久々の1200mを走り、約1年10ヶ月ぶりに勝利します。以降1400mを4戦しますが5着、8着、7着、10着と再び凡走が続いております。
しかし、今年に入ってから後方からの競馬に脚質転換し、6戦中5戦が上がり3位内と末脚は確実。中山の1200mは芝スタートとコーナー出口までの下り坂でペースが速くなりやすく、速い流れへの対応力と、終いの部分を粘れる持久力が求められます。ハイペースだった京葉Sを勝ったダノングッドは、ここは向く可能性があります。
ハットラブ(牝4、菊沢隆徳厩舎)
16年に芝の1200mでデビューし、5戦目でダートへ転身。今年初戦は8ヶ月以上の休み明けで馬体重プラス28キロと割り引き材料が多い中、上がり最速の脚で見事に優勝。その後も同じ中山の1200mのブラッドストーンSに出走し、ここでも勝利し2連勝を果たします。
今年は6戦して3勝と好調で、中山のダート1200mも「4-0-0-1」と得意な舞台です。前走のグリーンチャンネルCではスタートで鞍上の菊沢騎手が落馬してしまい、競走中止となってしまいましたが、空馬のまま最後方から追い込んで5着と良い脚だけは見せてくれました。今回は4度目のコンビで今年はブラッドストーンSでも騎乗して勝利している横山典弘騎手へと乗り替わりとなり、期待度もアップ。
オウケンビリーヴ(牝5、安田隆行厩舎)
昨年春にダートへ転身し、1年後の今年春に陽春Sを勝ちオープン入りを果たします。夏は川崎のスパーキングレディーカップで2着、盛岡のクラスターCではネロを破って優勝、そして前走は浦和のオーバルスプリントで2着と交流重賞で活躍。
今回が初の中央タイトル挑戦となりますが、中央場所でも「5-1-3-3」と安定しており、クラスターCでは中央の重賞馬ネロとの叩き合いも制しており、十分戦えそうです。2ヶ月半の休み明けとなりますが、鉄砲は4戦4勝と実績もあり、ダートで全4勝の1200mと距離もベストです。相手は強化されますが、好材料の多い今回は同馬にもチャンスはあるでしょう。