笠松競馬の騎手に15日間騎乗停止処分、10万円の懸賞に応募して当選

岐阜県地方競馬組合は25日、SNSの懸賞に応募し、現金を受け取った騎手1人を15日の騎乗停止処分にしたことを発表した。

組合によると、24歳の男性騎手は2021年3月に、ほかの競馬場の元騎手がSNSで主催した懸賞に応募し、これに当選。現金10万円を受け取ったとされている。男性騎手は競馬の公正を害する恐れのある者からの金品の贈与などを禁じた組合の条例に違反。また管理責任を問い、騎手が所属する厩舎の47歳の調教師も、5段階のうち4番目に重い戒告と賞典停止(2日)の処分とした。

組合ではSNSなどの取り扱いや交友関係の在り方に関する研修を実施して意識改革を図り、さらに、専門業者によるインターネット上の監視を強化して、再発防止に努めるという。

笠松競馬は、ほかの騎手らによる馬券不正購入問題に伴いレースを休止しており、7月の再開を目指している。会見した大城戸克之運営監察監は「笠松競馬の信頼回復に向けて再スタートを切ったばかり。ファンに申し訳ない」と陳謝した。

参考:笠松競馬