【アネモネS予想2023】ココクレーター✕ルメール騎手、脚力上位

中山競馬の日曜メインは、1・2着馬に桜花賞の優先出走権が与えられるアネモネステークス。

キャリアがまだまだ浅い馬の参戦が多く、各馬の評価が難しい一戦でもある同レース。血統面で期待と注目を集めるのは、母の2歳下の妹がG1を4勝したリスグラシューという良血馬のココクレーターだ。

前走の未勝利戦は前後でペース差がない一定のラップで流れ、道中はしっかりと折り合って好位から追走。直線はノーステッキで抜け出して1馬身半差で快勝と強い勝ちっぷりを披露した。ラストはまだまだ余裕がありながらも上がりはメンバー2位の34秒7。

昨年10月のデビュー戦ではメンバー最速の上がり3F33秒4の脚で伸びて2着。上がりを0秒8秒上回る3F時計で猛追した脚力は大きな魅力で、それも馬群で散々揉まれて詰まりながら繰り出したのだから2着でも負けて強しの内容だった。

鞍上が前走から引き続きC.ルメール騎手なのも好材料だ。前走は直線で前の壁にも落ち着いて対応して抜け出し、鞍上の冷静な騎乗ぶりも光った一戦だった。デビュー戦で緩い流れで、ゲート五分でも若干置いて行かれたところがあったことから、距離短縮の前走でも後方からとなれば厳しいという見方をしていたファンも少なくないだろう。それをしっかり好位まで付けて直線でも人馬一体の好プレーを演出。初の中山もこのコンビなら期待度は高い。

今回メンバーレベルが上がるが、純粋な脚力なら間違いなく最上位。持久力戦で強さを見せてきており瞬発力戦ではどうかという懸念は残しつつも、近2戦の内容なら楽しみのほうが大きいだろう。

既に桜花賞は出ない方針を明かしているのでここはトライアル戦として使われないが、NHKマイルCなどマイル路線を行くならここは見せ場を作りたいところ。21年にアネモネSを制したアナザーリリックも同様のローテーションでNHKマイルCへ向かっており、陣営としても過去に経験したローテーションなら問題なし。ここで弾みをつけて一気にG1獲りとなるかに注目だ。

※ココクレーターはアネモネSを回避。フラワーCへ向かうことになりました。