2020年JRAブリーズアップセール、競走馬のセールに新たな形

サラブレッドを購入する機会として設けられている様々なセールがあります。今年はコロナウイルス感染防止の観点から中止、延期となったものもありますが、新たな形で行われたセールもあります。

今年で16回目となる「JRAブリーズアップセール」が、先月28日から3日間にかけて行われましたが、中山競馬場でのセリ開催や、実際に馬の動きを確かめられる机上供覧なしのメールによる入札方式となりました。

サラブレッドの購入は高額なお買い物となりますが、実際に動きを見ることなくメールで購入するというのはリスクがあり、通常の通販とは異なるのではないかとも思われますが、結果を見ると初日だけで75頭中60頭の売買が成立、最終的には全頭売却となり総売却価格6億円超の大盛況と言える形で終わりました。

最高価格は父キズナ、ダイワジャンヌの2018(牝馬)で税抜3100万円となりました。落札者は犬塚悠治郎氏で、自身のブログにて美浦の根本康広厩舎への預託が発表されています。

6月から2歳戦が開催されますが、6月7日に組まれている芝1600mの東京5レースのメイクデビューに出走を目指すとされています。厩舎所属の藤田菜七子騎手が騎乗する可能性もあるため注目の一頭となりそうです。

また、夏には1頭で億を超える良血馬が多数揃うセレクトセールが予定されていますが、その時期には果たしてどのような形で行われるのか。海外のセリに積極的に参戦してきたオーナーや調教師が、秋以降どのような形で外国産馬を購入していくのかも注目していきたいですね。