サマーマイルシリーズ3戦目となる「中京記念」が開催。今年から施行時期が7月から8月に、ハンデからグレード別定と条件が変わりましたが、今後のマイルG1戦線を占う重要な一戦には変わりありません。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

エコロヴァルツ（牡4、牧浦充徳厩舎）

前走の安田記念・7着から参戦するエコロヴァルツ。絶好のスタートを決めるも、下げて控える競馬を選択。結果馬場の悪い内を走ることになり、道中は前をカットされる不利を受け、流れは外差しと全てが噛み合わずに7着敗退という内容でした。朝日杯FS・2着、中山記念・2着、大阪杯・4着とハイレベルな重賞戦線で上位に食い込んでこれている実績からも、本来の実力は上位。前目で流れに乗っていく競馬ができれば勝ち負けでしょう。

ウォーターリヒト（牡4、石橋守厩舎）

前走の安田記念・9着から参戦するウォーターリヒト。いつも通りの後方待機でしたが、600m通過35秒0とマイルG1にしては遅過ぎる流れではさすがに届きませんでした。2走前の東京新聞杯・1着、3走前の京都金杯で2着に好走しているように、左回りのマイル戦は得意な条件。追込競馬を得意とする馬故に展開に左右されやすいところもありますが、自慢の末脚をいかんなく発揮した時のパフォーマンスは秀逸。決め手が活きる展開なら。

エルトンバローズ（牡5、杉山晴紀厩舎）

前走のマイルCS・2着から参戦するエルトンバローズ。小倉1800mで開催された昨年の中京記念で3着、過去には2023年にラジオNIKKEI賞や毎日王冠を制しており、1800mの重賞で活躍してきた同馬。マイルは少々短い印象がありましたが、前走はマイルG1でいきなり2着に対応してきました。その後骨折が判明し、今回は休養明け初戦。実績的にはメンバー随一となりますが、状態がどこまで戻ってきているか見極めたいところです。