【JRAフェアリーS予想2023】3歳牝馬のクラシック戦線開幕!エナジーチャームやヒップホップソウルなど出走予定馬を考察
9日(祝・月)の中山メインは春の飛躍を目指す乙女たちの戦い「フェアリーステークス」です。クラシック戦線の牝馬部門の今年最初の重賞ということでキャリアの浅い馬も多く、陣営も手探り状態で出走させるパターンが多いので波乱も多いレースです。波乱多き乙女の重賞戦を制すのは果たしてどの馬か?今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。
エナジーチャイム(牝3、手塚貴久厩舎)
前走の京王杯2歳S・8着から参戦するエナジーチャイム。敗れはしましたが、上がり3Fは33秒3とメンバー最速の脚は使えており、内をまわった先行馬が残る展開なら致し方ないとも言えるでしょう。長く良い脚を使え、馬群にも突っ込んでいける勝負根性もある馬です。やや力んで走るところもあるので、スタートや序盤の折り合いがスムーズなら最後まで見せ場を作ってくれそうです。前走の京王杯2歳Sは2~4着馬が順調にその後勝ち上がっており、レベルも低くはありませんでした。今回のメンバーならチャンスは十分でしょう。
ヒップホップソウル(牝3、木村哲也厩舎)
前走東京1600mのベゴニア賞・2着から参戦するヒップホップソウル。中山マイルのデビュー戦はスタートで出遅れながらも取り付いて、直線はメンバー最速の上がり3F34秒3の脚で伸びて4馬身差の完勝を果たしました。初戦から高いパフォーマンスを披露しており、前走のベゴニア賞も番手追走からクビ差の2着確保なら悲観する必要はなし。また、母のダンスファンタジアは11年の同レースの覇者で、祖母のダンスインザムードも2004年のフラワーC含めて中山は3戦3勝と好成績です。母父ファルブラヴも中山開催だった2002年のジャパンCを勝利するなど、中山適性の高そうな血統背景も好材料。得意舞台で重賞初Vを果たせるかに注目です。
キタウイング(牝3、小島茂之厩舎)
阪神JF・14着から巻き返しを狙うキタウイング。前目で行き過ぎて消耗してしまい、終いの脚が使えませんでした。夏の新潟2歳Sではメンバー最速の上がり3F33秒0の脚で差し切って重賞初制覇を果たしており、しっかりと脚を溜める展開なら上位争いは必至でしょう。ただ体質が弱いところがあり、前走後は背中の疲れが抜け切れていないというコメントも陣営から出ています。状態面については追い切りや当日のパドックを注視する必要がありそうです。今年のメンバーで唯一の重賞馬として参戦しており、実績上位となるここは存在感を示したいところです。
アリスヴェリテ(牝3、中竹和也厩舎)※除外
昨年のアルテミスSで3着に好走したアリスヴェリテ。続く1勝クラスのつわぶき賞では1番人気に推されながらも4着敗退と勝ちきれませんでした。道中でややかかってしまい、消耗してしまった印象。デビュー戦は直線で外から伸びての差し切り勝ち、アルテミスSでは逃げるかたちで3着に粘っており、自在性があるのはこの馬の強みです。マイルへの距離延長、初の中山コースがポイントとなりそうですが、デビューは小回りの小倉を快勝、坂のある東京・中京でも好走しており、対応できそうな気配は十分。前目につけてスムーズな競馬ができれば勝ち負けでしょう。実績においても、ここは上位の存在となる1頭です。