【香港スプリント2022予想】香港の短距離王者決定戦!レシステンシアやメイケイエールなど出走予定馬を考察

香港のスプリントG1「香港スプリント」がいよいよ開催です。昨年はレシステンシアが2着、一昨年はダノンスマッシュが勝利、2012~13年はロードカナロアが連覇を果たすなど、日本馬による活躍が多い一戦です。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

レシステンシア(牝5、松下武士厩舎)

昨年の香港スプリント・2着のレシステンシア。昨年は4コーナーで4頭が落馬するアクシデントが発生し、落馬した馬を避ける形となり、直線で勝ち馬に押し出されてしまっての2着惜敗でした。昨年の雪辱を果たすべく今年も参戦します。昨年は高松宮記念・2着、スプリンターズS・2着と良い臨戦過程を踏んで臨めましたが、今年は初戦の高松宮記念を18kgの馬体増で臨み、6着敗退。前走の安田記念も11着に大敗し、その後は左前第1指骨の骨折が判明と少々不安が残る臨戦過程となっています。2走前のヴィクトリアマイルでは距離が長い中で3着に粘っており、力の衰えを感じさせない競馬は見せてくれています。昨年経験済みのシャティンで巻き返しとなるかに注目です。

メイケイエール(牝4、武英智厩舎)

前走のスプリンターズS・14着から巻き返しを狙う快速牝馬のメイケイエール。決して不利な競馬を強いられたわけではありませんでしたが、直線では反応無くズルズルと位置を下げてしまいました。その前のセントウルSをレコードタイムで快勝しているので、その反動があった可能性が高そうです。高松宮記念では大外枠に阻まれての5着とG1では思うような結果を出せずに終わっていますが、現役最多タイとなる重賞6勝を誇る実績馬です。気性面の難しさから来る破天荒なレーススタイルで人気を集めてきた“おてんば娘”ですが、近走では我慢の利いた競馬も見せており、ひと頃と比べてだいぶ成長した印象も受けます。異国の地でしっかり力を発揮できるかどうかが課題となりそうですが、能力的にはハイレベルなスプリントG1戦線でも十分通用する1頭です。

ナランフレグ(牡6、宗像義忠厩舎)

今年の高松宮記念を制し、G1初制覇を果たしたナランフレグ。続く安田記念は距離が長すぎて9着に敗れましたが、秋初戦の前走スプリンターズSではメンバー上がり最速33秒9の末脚で伸びて3着と、得意の距離で巻き返してきました。スタートしてすぐに挟まれ、中山の1200mを勝ち切るにはかなり後ろすぎるポジションでしたが、堅実な末脚で伸びての3着と負けて強しの内容でした。ハイレベルなスプリント戦を追い込みの競馬でここまで安定して結果出せるのは相当強い証拠でしょう。鞍上が現地の騎手ではなく主戦の丸田恭介騎手であるところも好感が持てる点で、応援したくなるコンビです。海外で再び輝きを放てるかに注目です。