新潟競馬の日曜メインはサマーマイルシリーズの第2戦「関屋記念」です。天皇賞秋やマイルCSといった秋のビッグレースにも繋がる重要な一戦で、過去にはジャスタウェイ、ダノンシャーク、カンパニーといったG1馬を多数輩出しております。今回は出走予定馬の中でも上位人気となりそうな有力馬3頭をピックアップしましたので予想の参考にお役立てください。

ボンドガール（牝4、手塚貴久厩舎）

前走のヴィクトリアマイル・16着から巻き返しを狙うボンドガール。武豊騎手が腹を括って後方で脚を溜めるも、序盤から掛かってしまい、まったく脚が溜まらないまま直線を迎える形となってしまい、内を突く形で勝負に出るも伸びずといった内容でした。見た目には仕上がり良好に映りましたが、テンションの高さが裏目に出た可能性がありそうです。人気を分け合ったアスコリピチェーノが堂々2着に好走したのとは対照的に、明暗がはっきりと分かれたレースでした。巻き返しには気性面の改善が不可欠となりますが、ハミを替えた1週前の追い切りではスムーズな折り合いを見せており、巻き返しへの期待を高めています。

イミグラントソング（牡3、辻哲英厩舎）

前走のNHKマイルC・11着から巻き返しを狙うイミグラントソング。前掛かりの流れとなり、差し・追い込み勢が展開利を得る中で、前のアドマイヤズームをマークする形で早めに動いていく好内容の競馬を展開。それでも坂で伸びを欠いて大敗しており、明らかに“東京向き”とは言えない走りでした。もともと中山巧者という印象が強く、適性面での課題が露呈したと言えます。今回はメンバーレベルが落ちるので通用する可能性は十分ありますが、引き続き直線の長い左回りが舞台となるので、適性面と能力のバランスを見ながら総合的に判断したいところです。

フォーチュンタイム（牡4、吉岡辰弥厩舎）

前走の阪急杯・5着から参戦するフォーチュンタイム。昇級初戦、しかも相手関係も厳しく、重賞の壁に跳ね返される格好にはなりましたが、上位に来た馬は大外から伸びてきた馬達で、内馬場が不利な条件でした。それでも掲示板を確保しており内容面では評価できる一戦だったと言えるでしょう。外回り適性、馬場適性、位置取りといった多くの課題を一気に経験できたことは、今後の成長にとって大きな収穫。道中折り合いを欠くところも見られましたので、スムーズな競馬が出来さえすれば、重賞戦線でも勝ち負けでしょう。