【JRA宝塚記念2021】クロノジェネシス✕C.ルメール「前走ドバイ組は勝てない」“負のジンクス”を破れるか?
15頭立てと今年はフルゲートを割ることになった宝塚記念。今年は、連覇&グランプリ3連勝がかかるクロノジェネシがファン投票1位を獲得し、1番人気の最有力候補となる。
昨年は春秋グランプリ制覇を果たすなど、古馬中距離路線で活躍し、これまでG1・3勝を挙げている5歳牝馬のクロノジェネシス。今年は前走のドバイシーマクラシック(2着)以来3ヶ月ぶりと、初の海外遠征明けとなる。これまで前走がドバイ遠征だった馬は9頭いるが、宝塚記念の勝ち馬は出ていない(0-1-2-6)。ファン投票1位の馬も2014年のゴールドシップ以来勝てていないというデータもあり、ジンクスやレースの傾向的には条件が良くない。
ただ、この馬自身の能力や適性は抜群だ。昨年は同レース史上最大となる6馬身差の圧勝を演じており、サートゥルナーリア、ラッキーライラック、キセキといった有力馬たちを一蹴。器用さがあり、内回りコースへの適性が高く、阪神コースは4戦して全てが馬券圏内(1-2-1-0)と安定している。加えて、馬場状態も不問。時計のかかる馬場になりやすいこの時期の阪神の馬場を考えると、何よりの強みだ。
鞍上は初コンビを組むC.ルメール騎手。主戦の北村騎手が負傷のため、この馬にとっては初の乗り替わりとなる。ルメール騎手とは1週前追い切りで初コンタクト。CWコースを6F79.8-1F12.3と消化しており、ルメール騎手も好感触を口にしており調整は順調に進んでそうだ。
王道路線を歩んで結果を残し続けている馬ということもあり、現役最強馬の声も多く上がっている。連覇&グランプリ3連勝という偉業を果たし、現役最強を証明できるかに注目だ。