【ステイヤーズS予想2024】初の58kgで一気の6F延長、シュヴァリエローズはどこまで信頼できる?
中央競馬一の長距離重賞「ステイヤーズS」がいよいよ開催だ。
今年は上位勢に混戦ムードが漂っているが、実績や上昇度の高さから京都大賞典を快勝して駒を進めてきたシュヴァリエローズに注目したい。
というのも、昨年までは重賞でも伏兵的な立場であったが、今年は5月のメトロポリタンSで3着に好走すると、続く目黒記念では10番人気ながら勝ち馬とタイム差なしの2着に好走。そして前走の京都大賞典でも8番人気ながら快勝し、目黒記念の好走がフロックでなかったことを証明した。
もともとマイルから2000mまでを走ってきた馬だったが、2400mへと距離を延長して臨んだメトロポリタンSからパフォーマンスを上げてきた。これまで重賞で掲示板に載ることはあったが、2連続連対は初。長い距離でこそ真の実力が発揮されるタイプと判断しても良いだろう。
前走の京都大賞典では京都巧者の強豪ディープボンドに真っ向勝負を挑み、しっかりと勝ち切った。メンバーレベルが落ちるここは十分に通用するはずだ。
とは言え、初の3600mに初の斤量58kgと今回は初物尽くし。長い距離でパフォーマンスを上げてきたとは言え、過去最大の斤量を背負って一気の6F延長という条件は決して楽ではない。馬券妙味を考えれば前走と2走前が一番の“買い時”であったが、1・2番人気に推される勢いがあるここは、買い難い1頭となりそうだ。
長い距離で新境地を切り開いた遅咲きステイヤーが、JRA最長距離の重賞を制して重賞連勝となるかに注目だ。