【JRAエリザベス女王杯2024】唯一の3歳馬レガレイラ、今回は試金石
今週は下半期の女王決定戦「エリザベス女王杯」が開催。今年注目したいのはメンバー唯一の3歳馬・レガレイラだ。
昨年末にはホープフルSで牡馬相手を一蹴してG1初挑戦にして初制覇を達成。クラシックでは皐月賞・6着、日本ダービー・5着と馬券には絡まなかったものの、ハイレベルな牡馬勢相手に大崩れなく走ってくれた。
牝馬路線に戻ったローズSでは5着だったが、序盤から良い流れに乗れず苦しい位置取りとなり力を発揮できなかった。それでも上がり3Fは33秒1の最速で、末脚は豪快だった。今回のメンバー構成においても上位の末脚を持っていると見て良いだろう。というのも、今年は昨年覇者のプレイディヴェーグ、牝馬二冠のチェルヴィニア、昨年の牝馬三冠リバティアイランドなどがジャパンCへ向かうことが決まっており、強豪ライバル勢が軒並み不愛となっており、レガレイラの存在がより際立つメンバー構成となっている。道中脚を使えるタイプではないだけに展開の手助けが必要だが、牝馬同士なら古馬相手でも能力は引けは取らないだろう。
懸念材料としては京都が初出走である点と当日の天気。ただ、京都外回りは持ち前の末脚をフルに生かせる舞台ということでむしろ期待度は高い。今年はハイペースになりそうなメンバー構成で、外差しが決まりそうな馬場想定となっており、好条件も揃っている。
過大評価されてきたという声も囁かれてきているようだが、実際今回のメンバーを相手に勝ちきれないようなら今後の評価も下がってくる可能性が高い。ここで無様な競馬を見せたくない陣営としても、ある程度高い本気度を持って臨んでくるはずだ。信用できない面を持ち合わせているのは事実だが「今度の顔ぶれなら」と重い印を打つのも手だろう。