【府中牝馬S予想2024】差し馬多数のメンバー構成、アスコルティアーモの先行抜け出しに期待
東京競馬の月曜メインは牝馬限定の「アイルランドトロフィー府中牝馬ステークス」が開催。例年エリザベス女王杯を狙う実績馬が集まるハイレベルな一戦だ。今年も、G1馬のブレイディヴェーグを筆頭に、G1・2着の実績があるマスクトディーヴァ、ハーパー、さらにモリアーナやセントカメリアといった重賞常連の牝馬たちが15頭集結した。
そんな中で注目しているのは、関越S・9着から巻き返しを狙うアスコルティアーモだ。
妹にはG1馬アスコルピチェーノを持つ良血馬で、デビュー時から期待されていた素質馬だ。ただ、長期休養が影響しクラシックには出走できず、今年4月に4歳馬として3勝クラスを勝利してようやくオープン入りを果たした。
前走の関越Sは初オープン戦だったが、血統背景とこれまで馬券圏内を外したことがなかったことから1番人気に推される人気馬に。期待と注目が集まる中でハナを切って逃げていくまさかの積極策を展開したが、9着大敗と大きく期待を裏切る結果となってしまった。
とは言え、約3カ月ぶりのレースで馬体重がプラス16kgと、状態面が整いきっていなかったようにも見える。そんな中で初めての逃げ戦法は噛み合わなかったようだ。今回は叩き2走目の上積みが期待できそうで、重賞ということで他に逃げる馬もいるため、アスコルティアーモにはいつもの先行策が取れそうだ。
さらに魅力的なのは、今回のメンバー構成だ。差し馬が多く、展開的に先行するアスコルティアーモに有利な状況が見込める。おそらく人気を集めるブレイディヴェーグやマスクトディーヴァはどちらも差し馬で、他にもモリアーナ、フィアスブライド、セントカメリア、ルージュリナージュなど、有力馬の多くが差しタイプだ。東京競馬場は先週開幕したばかりで、まだ馬場状態も良好だろう。アスコルティアーモが得意の先行策で抜け出せば、勝利のチャンスは十分にある。
以上の理由から、府中牝馬ステークスでは、差し馬が多いメンバー構成の中でアスコルティアーモが先行して抜け出し、重賞制覇を果たしてくれることを期待したい。