【菊花賞予想2017】キセキ、ラストまでしっかり持続力を引き出せれば
いよいよクラシック三冠の最終戦、菊花賞が開催されます。今年はダービーの上位組が不在、先週から続く雨で例年のような高速馬場も見込めなそうということで、波乱となりそうな予感がしていらっしゃるファンも少なくないでしょう。
過去10年の傾向を見ると堅実な決着が多いレースではありますが、今年は出走メンバーも馬場も特殊で例年通りの傾向とならない可能性も十分に考えられます。荒れると読んで高配当を狙った馬券で勝負するのも今年の菊花賞に限ってはアリでしょう!
とは言いつつ、今回本命視させていただくのはバリバリの人気馬「キセキ」です。資金的に余裕があれば、別で荒れたパターンの馬券も購入したいと思っておりますが、今回はオッズもかなり割れているので堅い決着となる可能性も高く、買い目を増やすかどうかは慎重になりたいところです。ということで、とりあえずの本命はこの馬です。
重馬場が得意な父ルーラーシップを考えると道悪の適性は高そうですね。しかし、同じルーラーシップ産駒のダンビュライトはすでに重い馬場で好走して適性の高さを証明してくれましたが、キセキはまだ良馬場での経験しかありません。どちらかと言うとキセキは父よりも母父のディープインパクトに近い走りをしており良馬場で高いパフォーマンスが発揮されそうな気配があります。
それでもこの馬を本命視しているのはこの馬のトップスピードの持続力を評価してのもの。今回外目の枠ですし、また出負けして後方からの競馬となりそうですが、道中はなるべく内で立ち回り、最後に確実に伸びてくれればそれで問題ありません。
重馬場の適性に関しては、これまでのレースで一番参考になりそうなのは雨の影響でやや時計がかかっていた2月のすみれステークスあたりでしょうか。結果は3着といまいち伸び切りませんでしたが、馬場の影響というよりはコーナーで挟まれながら全体のペースが上がっていくなどでトップスピードに乗せるまでの流れがいまいちという印象でした。2走前から手綱を握るデムーロ騎手は要所で動ける騎手ですし、今回も長丁場ですがトップスピードに乗せていく過程をうまく作っていってくれるのではないかと思っております。
次に、対抗馬として選んだのは「サトノクロニクル」です。京都新聞杯で2着、セントライト記念で2着と勝ちきれない競馬が続いておりますが、反応の鈍さがネックとなっているのか、なかなか届かず歯がゆい内容のレースとなっております。今回3000mの長丁場はこういう馬には向く可能性が高いですし、出し切る競馬ができれば強い競馬ができるのではないでしょうか。
6枠11番とやや外目ですが、内と外を見ながら行ける位置は悪くありません。スタートも下手ではありませんので、いつでも外に出していける位置から前を見ながら立ち回っていって4コーナーで外へ出してスピードに乗せていく競馬で、あとは先にも言ったように出し切るのを意識すればアタマもある馬だと思います。こういった競馬は福永騎手にとっても向いてそうな気がしますし、人気的にもプレッシャーは少ないポジションですから競馬はしやすいのではないでしょうか。
次に連下として選んだのは「ウインガナドル」です。2走前のラジオNIKKEI賞では逃げて2着。今回も積極的に前へ出していくと思われますが、1枠2番と好枠を引き当てたのは大きいです。同じくハナを主張してきそうなアダムバローズが外の4枠7番で、マイスタイルも大外8枠18番と、似たタイプが外に集まりました。2頭を行かせて番手からという選択肢もとれるだけに絶好枠を引いたと言っていいでしょう。
父ステイゴールド、母父メジロマックイーンという血統も個人的には無視したくない血統で、道悪は歓迎なのも好材料。さすがに3000mの長丁場で逃げ切りは難しいかもしれませんが、馬券圏内の可能性は高い一頭だと思っております。
最後に、単穴には「トリコロールブルー」を選びました。前走の日高特別は休み明けプラス32kgで快勝。北海道の最終週のタフな馬場で良い脚を使って差してきたところを見ると、この馬もステイゴールドの血をしっかりと受け継いでいることがわかります。馬の成長力に期待して印を打ちました。
予想は以上です。ということで今年の菊花賞は、本命キセキ、対抗サトノクロニクル、連下ウインガナドル、単穴トリコロールブルーで勝負したいと思います。それでは、皆さんの馬券の健闘を祈ります!