【エリザベス女王杯2017】注目の3歳馬、ディアドラ。自慢の末脚で“女王の座”を狙う!

記事「【エリザベス女王杯2017】注目の3歳馬、ディアドラ。自慢の末脚で“女王の座”を狙う!」のサムネイル画像

久しぶりの晴れ間開催となった中央競馬。秋競馬も後半戦に差し掛かってきたというところでしょうか。12日(日)は京都競馬場で3歳と古馬の牝馬が激突する「エリザベス女王杯」が開催されます。

今年はディアドラ、モズカッチャン、リスグラシューといった春の牝馬クラシック戦線を盛り上げた3歳に、ルージュバック、スマートレイアー、ヴィブロス、ミッキークイーンといった強豪古馬など、豪華なメンバーが集まりました。

3歳対古馬という構図で見て楽しむ方も少なくないと思いますが、過去10年の3歳と古馬の対戦成績は4:6で、古馬勢がやや優勢。3歳はここ3年間女王の座につけておりません。今年の3歳牝馬はオークス馬のソウルスターリングや、フラワーCを圧勝したファンディーナなどがすでに牡馬の古馬を相手に闘っておりますが、一泡吹かせることはできておりません。

古馬を相手に苦戦している今年の3歳勢は、果たして牝馬限定のエリザベス女王杯で古馬の壁を超えることはできるのか?というところが見所となりそうです。

注目の3歳牝馬、ディアドラ。自慢の末脚で“女王の座”を狙う!

今回出走する3歳馬たちの中で有力視されているのは秋華賞を勝ったディアドラです。雨で重馬場の中、ゴール前はケタ違いの瞬発力で他馬を差し切りG1初制覇を達成。この秋華賞の勝利で、ハービンジャー産駒として初のG1制覇を果たしました。同産駒であるモズカッチャンも先行から直線で粘っての3着でした。今年の3歳牝馬はハービンジャー産駒が存在感を示しておりますね。

ディアドラの武器は何と言ってもその鋭い末脚。通算14戦のうち7戦が上がり最速という堅実ぶりで、前走は道悪でもしっかりと伸びてきてくれました。京都は「2-1-2-0」と得意な舞台ですし、スタート後の直線が長く、早めにペースが落ち着いて最後は上がり勝負になりやすい2200mのコースは持ち味を発揮するにはベストなコースと言ってよいのではないでしょうか。

ただ、今回は古馬の上位に同タイプが多く、末脚自慢の先輩方を相手にどこまで闘えるのかというところは、今後この馬を評価する上でも見逃せないポイントとなりそうです。

3歳がエリザベス女王杯を制したのは2013年のメイショウマンボが最後。そのメイショウマンボも今年無事に引退し、繁殖入りしました。出世にも繋がる一戦なだけに、ディアドラにとって一つの試金石となるレースとなりそうです。

仁義なきオンナたちの戦い「第42回エリザベス女王杯」は2017年11月12日(日)、京都競馬場にて開催予定となっております。