欧州の年度代表馬にエネイブル、まさに記録尽くしの3歳牝馬

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現地時間の14日、ヨーロッパにおける競馬の年度代表表彰である「カルティエ賞」が開催された。同表彰はフランスのジュエリー・高級時計ブランドである「カルティエ」をスポンサーとしてエクリプス賞に倣う形で創設された表彰で、各賞の受賞馬は欧州重賞競走のポイント、イギリスの競馬記者の投票、英紙レーシングポストとデイリー・テレグラフの読者投票のポイント合計で決定される。

今年は、凱旋門賞で見事1番人気の期待に応えて優勝したエネイブル(牝3、英・J.ゴスデン厩舎)が年度代表馬に輝いた。

エネイブルは、主戦騎手のL.デットーリ騎手とのコンビで英オークスの前哨戦であるチェシャーオークスを優勝すると、続く英オークスを優勝、その後も愛オークス、キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス、ヨークシャーオークス、そして凱旋門賞と立て続けにG1を制していき、3歳牝馬にしてG1・5連勝という偉業を達成した。また、英国調教の3歳牝馬による凱旋門賞優勝は史上初であり、さらに3歳馬による凱旋門賞とキングジョージの同一年勝利は牝馬としては史上初であり、まさに記録尽くしとなった。

同馬を管理するJ.ゴスデン師は、来年は新装されたロンシャン競馬場で初の凱旋門賞制覇を目指していることを明かし、早くも連覇に意欲を見せた。

エネイブルの父はNathaniel、母Concentric、その父Sadler's Wellsという血統。今年は7戦6勝。