【青葉賞2018予想】エタリオウ、早めの競馬でダービー切符を奪い取る!
3歳牡馬のクラシック路線最大の目標であるダービーへのトライアル、青葉賞が行われます。以前は(2009年まで)3着以内がダービーへの優先出走権が与えられていたのですが、2010年以降は2着以内となり、より狭き門となってきています。それだけに、うまく3着以内を狙うのではなく、勝ちに行かなければとても優先出走権は獲れなくなっています。
今回の青葉賞も、市場取引価格2億8千万円を超えて取引されたスーパーフェザーを筆頭に、昨年の皐月賞馬アルアインの全弟であるダノンマジェスティ、藤沢厩舎の中でもダービー候補として主役級とも言えるオブセッション、ダービー馬ディープブリランテのディープインラヴなどのデビュー前からの注目馬でありながらもまだダービー出走確定までの賞金を稼げていない馬も多いこともあり、厳しい優先出走権争奪戦が行われそうです。
賞金が1150万で唯一ダービー出走が叶いそうな藤沢厩舎のサトノソルタスの戦略は気になるところですが、まずはこの激しいダービー優先出走権争いを最重要ポイントとして予想してみたいと思います。
今回注目している馬はエタリオウです。出走馬18頭の前走の上り3ハロンのタイムに注目したところ、18頭中実に15頭が上位3頭以内のタイムをマークしておりす。さすがダービーを狙う馬達だけあり、末脚自慢が揃ったと言えます。ただし、逃げたディープインラヴの特殊な例を除けば、それ以外のほとんどの馬が前走で差し、追い込みのレースをして、上り時計が速かった結果となっています。
青葉賞は、多くの馬が初めての2400mということもあって、なかなか思い切った競馬がしにくい厳しい条件でもあるため、スローになりがちなレースです。ましてや末脚自慢であれば、その武器を最大限活かしたいと思うでしょうから、余計に末脚勝負になることでしょう。
それだけ終いの脚に賭ける馬が多ければ、不発となる危険も出てきます。これまでの相手と違い、重賞の相手であればなおさらです。究極の上り勝負となれば、差し追い込みではなく逃げ・先行馬に有利となることは言うまでもありません。
そこで出番となるのが今回注目しているエタリオウです。エタリオウの前走を見てみると、10頭立てのレースで6番手を追走し、3角で追い上げて4角では先頭に踊りでています。直線もかなり粘っていましたが、先週の牝馬限定のフローラステークスを鬼脚で制したサトノワルキューレには差されて2着に惜敗してしまいました。相手が悪かったと言えるでしょうし、少頭数で目標とされた分とも言えます。むしろ、レースとしては、究極の上り勝負となりそうな今回の青葉賞で優先出走権を獲るためには絶好の練習になったとも言えるでしょう。
今回の青葉賞でも同じような早め早めの競馬ができれば、その他の馬達の究極の上り勝負を尻目に、ダービー切符を奪い取る可能性は十分あると思います。相手は強いですが、エタリオウも初タイトルの期待十分です。