【天皇賞春2016予想】ゴールドアクターの2つの不安要素

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いよいよ今週は淀で長距離決戦「第153回天皇賞春」が開催されます。中心となるのは何と言っても昨年の有馬記念を優勝したゴールドアクターでしょう。現在重賞を3連勝中で条件戦も入れると5連勝中、さらに一昨年の菊花賞では3着に入着しており長距離戦でも健闘しております。

出走予定馬には昨年の菊花賞馬で有馬記念でも3着に入着したキタサンブラックや、有馬記念と日経賞で2戦連続2着と連対を果たしているサウンズオブアースといった強敵もいますが、堂々たる快進撃を続けるゴールドアクターの勢いに勝るかと問われるといささか疑問です。やはり今回はさすがにゴールドアクターが1番人気の主役と見て間違いないでしょう。

ゴールドアクターの2つの不安要素とは?

しかしそんなゴールドアクターにも不安要素はあります。まずは京都コースの適性です。一昨年の菊花賞で7番人気で3着という結果は大健闘ですが、京都競馬場を走ったのはこの菊花賞のみです。近2戦が坂もありトリッキーな中山なだけに、平坦でスローペースからの差しが届きやすい京都へ舞台が変わってどうなるかが気になります。

二つ目の不安要素は騎手です。鞍上の吉田隼人騎手の3000mコースの経験の少なさや、人気馬騎乗経験の少なさを不安視するファンも多いことでしょう。3000m以上のコースではサンプルが少なすぎて、重い印が打ちづらいところです。ゴールドアクターはバリバリの先行馬。今回はマークも厳しくなりそうですし、そのプレッシャーに耐えながら先行しなくてはなりません。距離も長いのでスローになりやすいので、後続の早仕掛けに巻き込まれて潰れてしまわないような堂々とした騎乗が期待されます。

他にも、乱ペース時の展開不利や、過去の1番人気の不振ぶりといったものがありますが、距離の不安はゴールドアクターのみならず他の馬にも言えることですし、過去に期待を裏切ってきた1番人気の馬たちは後方からの差し馬勢が多く、タイプの違った馬でした。近走の充実からも成長ぶりを窺わせておりますし、主戦の吉田隼人騎手との相性は抜群で、息の合った先行力と勝負強さに貫禄も出てきました。陣営としてもこのまま勢いを止めたくはないでしょう。全ての不安要素を吹き飛ばすような戦いに期待したいところです。