【春日特別2019予想】フランツ、9ヶ月の沈黙を破り戦線復帰

重賞、特にG1となれば勝ち馬のみならず2,3着まで馬名を覚えているという方も多いかと思いますが、では1番人気だった馬と言われると案外答えられないケースも多いのではないでしょうか。競馬はやはり勝利すること、及び馬券に絡むことが全てであり前評判は二の次ということなのかもしれませんが、それでもオープンクラスで1番人気になるというのは血統面や調教での仕上がりなど、ある程度の説得力無しでは難しく、能力の高さも推し量れます。

先週の京都記念2着となったステイフーリッシュは昨年の京都新聞杯で勝利をしダービー、菊花賞へと駒を進めましたが、その京都新聞杯で1番人気だったフランツが9ヶ月のブランクを経て今週の日曜京都9レースに組まれている1000万条件の春日特別で帰ってきます。京都新聞杯では最後方から流れ込むだけの内容で10着と大敗を喫したため大きな立て直しが要求されることでしょう。

ここ2戦鞍上を務めたデムーロ騎手は今回オメガパフュームでのフェブラリーステークス参戦で乗り替わりとなりますが、近藤英子オーナーとの関係で言えば、レイデオロの勝利したダービーでも1番人気に推されたアドミラブルもおり、大きな舞台で勝てそうで勝てない歯がゆい印象を払拭したい思いもありそうです。

新たなパートナーとなるのが池添騎手で、この勝負服、栗東音無厩舎とあまり見ない組み合わせのイメージもありますが、母の全兄にヴィクトリー、半兄にリンカーンのいる血統で、条件馬としてリスタートにはなりますが期待の掛かっている一頭だと思われます。

春日特別の過去5年の勝ち馬を見るとガリバルディ、ステイインシアトルと、その後重賞戦線で活躍している馬もいる今後の飛躍にも期待ができるレースでもあります。G1の裏開催の9レースということで目立たないのは否めませんが、同じく過去5年のデータでは1番人気の連対率が100%と抜群の安定感を誇り、堅めの馬券で焦眉したい方にはおすすめのレースです。ここでまた1番人気に支持されるようであれば次回につながる可能性もグッと高まるかもしれません。