今週土曜、福島競馬場のメインレースは、ダート1150mの3歳以上3勝クラス定量戦「フルーツラインカップ」が開催。フルゲート16頭での激戦が予想される一戦となる。

注目は、デビュー戦で芝1200mを使い3番人気ながら12着に敗れた3歳牝馬ファムエレガンテだ。2戦目でダートに転じると、今回と同じ福島ダート1150mで2着に7馬身差をつける圧勝劇を演じて未勝利を突破。その後もダート短距離で【3戦2勝2着1回】と連対を外さない安定感を見せている。昇級初戦とはなるが、3歳牝馬で55キロの斤量も有利。勢いに乗る今なら連勝も十分に狙えるだろう。

一方、古馬勢からは5か月ぶりの実戦となる6歳牝馬カフジエニアゴンが巻き返しを期して出走予定。前走は10着に敗れたものの、このクラスでは2着の実績があり、地力は上位。さらに福島コースでは今年4月のやまびこステークスで3着に好走しており、舞台適性の高さも魅力だ。休み明けで人気が落ちるようなら、馬券的にも狙い目の存在となりそうだ。

また、牡馬では4歳のブレーザーにも注目したい。2勝クラスを今回と同舞台の喜多方特別で制しており、舞台替わりは歓迎材料。3勝クラスに昇級後も4戦して3着、5着と安定した走りを見せており、展開ひとつで上位争いが可能な力を持つ。

勢いある3歳馬と実績豊富な古馬が激突する見応え十分の一戦。条件戦ながらメンバーは粒ぞろいで、世代と経験が交錯する興味深いレースとなりそうだ。